品質(ひんしつ)の高(たか)さと新鮮(しんせん)さから、世界中(せかいじゅう)にファンを持(も)つ日本(にほん)の果物(くだもの)、Japanese Fruits。
価格(かかく)は高(たか)いのですが、安全性(あんぜんせい)も高(たか)く品種改良(ひんしゅかいりょう)を重(かさ)ねて、皮(かわ)まで食(た)べられるものや、種(たね)なしで気軽(きがる)に食(た)べられる果物(くだもの)も多(おお)いため、日頃(ひごろ)お世話(せわ)になった方(かた)へのギフトや来客用(らいきゃくよう)、または自分(じぶん)へのご褒美(ほうび)にもおすすめです。
今回(こんかい)は12月のクリスマスケーキなどでもおなじみで、1月頃からはスーパーやデパートの物産展イベントなどでも多く取り上げられる苺(いちご/ Strawberry)について紹介します!そのまま他食べてもおいしいうえ、パフェやケーキなどのデザートでも人気のいちごの魅力を紹介します。
苺(いちご)の旬っていつなの?
真っ赤でコロンとしたフォルム、一口食べれば芳醇な香りと甘酸っぱさが口いっぱいに広がるいちご。
クリスマスケーキなどに使われることが多く、毎年1~2月になると、デパートや外食チェーン店でイチゴフェアなどが行われることから、「冬の果物」というイメージがありますが、本来の旬は春から初夏にかけて。俳句の世界でも、「いちご」は夏の季語とされています
では、なぜクリスマス時期にいちごが食べられるのでしょうか?また、いちごの物産展やイベントは冬に行われることが多いのでしょうか?
これは、クリスマスケーキにいちごが不可欠なので、12月のクリスマスシーズンに合わせて農家の人たちがハウス栽培や品種改良を重ねたため、収穫時期が全体的に早まったからだそう。クリスマスにいちごのショートケーキがおいしく食べられるのはいちご農家の努力の結晶なんですね!
ちなみに、いちごは寒い時期程甘さが増し、暖かくなるにつれて酸味が強くなる傾向があります。その理由は、気温が高いと成長が早くなり、寒いと遅くなるから。寒いと成長が遅いので、糖分を溜め込むことが出来、いちごの甘さが増すのです。近年は温暖化の影響などもあるため、なるべく甘いいちごを食べたい場合は1月~2月の時期を目安に食べましょう。
日本にはどのくらいいちごの品種がある?人気のブランドいちごは?
いちごは世界各国で食べられていますが、生食での消費量は日本が世界一だとも言われています。また、新品種の開発や品種改良もとても盛んで、300種以上の品種があります。
(参照:農林水産省公式ページ「いちごの品種、増加中!」
2019年時点のいちごの収穫量上位10県と主な栽培品種は以下の通り。(参照:農林水産省「令和2年産・作物調査(野菜)」)
1位:栃木県(とちおとめ、とちひめ)
2位:福岡県(あまおう)
3位:熊本県(ゆうべに、ひのしずく)
4位:静岡県(紅ほっぺ、きらぴ香)
5位:長崎県(ゆめのか)
6位:愛知県(あきひめ)
7位:茨城県(とちおとめ)
8位:佐賀県(いちごさん)
9位:千葉県(とちおとめ)
10位:宮城県(もういっこ)
このように、日本では各県のブランドいちごの開発に力を入れており、その熾烈な開発競争を指す言葉として「イチゴ戦争」と表現されることも。
ここからは、とくに知名度の高い何品種かを紹介します。
栃木県のとちおとめ、とちひめ
「とちおとめ」はいちご王国・栃木県を代表する品種、県内のいちご農家の約9割で栽培されています。果肉が固めで、甘すぎず程よい酸味がある味わいが人気の品種。日本でもっとも有名ないちご品種ひとつです。
対して、「とちひめ」は果肉が柔らかく傷みやすいため、栽培や流通が栃木県内に限定されています。主に観光いちご園での摘み取りや購入でしか手に入らないとっても珍しい品種なのです。とちひめはとちおとめと比べると1粒の大きさが大きく、甘くてとってもジューシー!一口噛むと果汁が口の中に溢れ、しっかり食べ応えがあり、そのおいしさから最近注目を集めている品種です。
福岡県のあまおう
栃木と熾烈なイチゴ戦争を繰り広げる福岡県。福岡県のブランドいちごと言えば「あまおう」ですよね。あまおうの名前の由来は日本語の「赤い」「丸い」「大きい」「うまい」の頭文字を合わせたもの。その名の通り、実は色が濃い赤色で一粒がゴロっと大きく丸い円錐形。味は甘さと酸味のバランスが良いことが特徴です。
2000年代初頭から輸出にも力を入れており現在はアジア圏でも人気のブランドいちごとなっています。
熊本県のゆうべに、ひのしずく
極上の一粒を作るため約10年もの開発期間を経て、2015年に誕生した熊本県オリジナルの新品種「ゆうべに」。大玉できれいな円錐型の見た目と鮮やかな紅色が特徴です。1口かじるとバランスの良い甘みが口いっぱいに広がり、鼻からは芳醇な香りが楽しめます。
熊本県の旧国名である「肥後の国」の「ひ」と、熊本のきれいな水やいちごのみずみずしさをイメージした、「しずく」という言葉を掛け合わせて名づけられたひのしずく。鮮やかな赤色で見た目が美しく、程よい固さと果汁感が食べ応えのあるいちごです。果汁が豊富でみずみずしいので、イチゴミルクやいちごジュースにも最適です。
おいしいイチゴの選び方は?
今の時期、スーパーマーケットやデパートの店頭に様々な種類が並ぶいちご。
ここでは、おいしいイチゴの選び方を紹介します。
イチゴは果実全体が赤く染まっているものを選ぼう
いちごは熟すと、全体が鮮やかな赤に変わります。果皮の色づきが悪いものは糖度が低かったり、酸味が強かったりするので、なるべく鮮やかな赤色のものを選びましょう。また、完熟したイチゴは傷つきやすいため、一般的には完熟の白い部分が残った状態で収穫し出荷されます。しかし果皮に白色が目立つものは早採りし過ぎの可能性があるので、避けたほうが良いでしょう。
ただし、品種によっては完熟した状態でも白っぽい色味の場合もあるので、品種や完熟時の色をチェックしたうえで判断しましょう。
鮮度なイチゴは果皮に張りとツヤがある!
鮮度のよいイチゴは果皮に張りとツヤがあります。赤く染まっていても、果皮に張りがないものには要注意。白いちごやピンクいちご、黒いちごも同様です。
イチゴはヘタがピンとしてツブツブがくっきりしたものを選ぶ!
イチゴを選ぶ時はヘタがきれいな緑色でピンとしているか、果皮のツブツブがくっきりしているかもチェックしましょう!傷んだり、色づきの悪いものがないかも見ておきましょう。
いちご狩りにいちごブッフェ、アフタヌーンティー
今の時期こそ楽しめるいちごアクティビティとは?
イチゴ狩り
観光アクティビティとして大人気の果物狩り。30分や45分などの時間制でいちごが食べ放題だったり、収穫したイチゴをおみやげとして持ち帰れるところもあります。
一般的に、いちご狩りは1月~3月がベストシーズンと言われていますが、エリアや観光農園によっては5月、6月まで楽しめるところもあります。また、品種によって旬の時期が異なるので、自分の食べたい品種が旬の時期に訪れるのが良いでしょう。
また、農園によっては複数品種を食べ比べできるスポットもあるので、ぜひ自分好みのご当地いちごを見つけましょう!
いちごブッフェ/アフタヌーンティー
毎年12~2月末にかけて、東京・大阪をはじめ各地の有名ホテルやレストランで開催されるいちごビュッフェ。ブランドいちごの食べ放題や、いちごを使った様々なケーキ、スイーツがずらり!
価格帯は安価な3000円台から5000円台までと店舗により様々。また、ヒルトン東京をはじめ有名ホテルのブッフェは大人気なので予約必須です。
また、近年日本ではアフタヌーンティーがブームになっており、様々なホテルやカフェのアフタヌーンティーを巡る「ヌン活」を行う人も増えています。ザ・ペニンシュラ東京、グランド ハイアット 東京などいちごブッフェが有名なホテルも、アフタヌーンティーを実施していますのでぜひチェックしてみて!価格帯が4000円台後半~8000円台とブッフェよりも高い価格のものもありますが、セレブな気持ちになれること間違いなし!
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