東京都内にありながら自然豊かで、新宿、渋谷などの混雑した都心とはまったく異なる奥多摩。山登りをしたり、川でカヤックをしたり、洞窟探検も!都心から気軽に日帰りできて、あらゆるアウトドアはすべて楽しめる、そんな奥多摩の魅力を紹介します!
ちなみに、東京各地のエリア分けが知りたい方は「東京23区とは?日本地図で学ぶ東京都のエリア分け」を参照してください。
奥多摩がおすすめの理由
東京多摩地域の北西部に位置する奥多摩町。奥多摩町は、その全域が「秩父多摩甲斐国立公園」という公園の中に含まれており、東京都心から車で約1時間半ほどの移動距離でありながら、驚くほど豊かな自然があふれています。キャンプに山登り、ハイキング、カヤック、釣りなど、この豊かな自然と四季折々の景色が楽しめる様々なアクティビティとスポットがあります。
奥多摩を訪れるのにおすすめの時期
奥多摩に多くの人が訪れる季節は、紅葉シーズン、つまり秋です。奥多摩湖畔では例年10月中旬~11月中旬が紅葉の見頃。木々が燃えるような赤やオレンジ、黄金色に染まった奥多摩の大パノラマはとても見ごたえがありますよ。また、涼しい気温のなかで楽しむアウトドアもおすすめです。
また、紅葉時期以外も、四季折々の絶景が楽しめます。例えば、春はスミレの開花シーズン。奥多摩はスミレの種類の多い場所で、3月中旬に奥多摩むかし道や、林道の法面の日当たりの良い場所で咲き始め、なんと6月の初旬まで50種類以上のスミレを鑑賞することができます。夏には山々の新緑が美しく、水遊びが楽しめるシーズン。冬場を除いてほぼ1年を通してハイキングも楽しめます。
奥多摩の紅葉スポット
奥多摩は秋の紅葉シーズンに訪れるのに絶好の場所です。澄み切った青空と、湖面に移る紅葉が美しい奥多摩湖、赤やオレンジの紅葉が美しい多摩川沿いを気軽に散策できる御岳渓谷遊歩道も人気で、ハイキングの途中にある澤乃井酒造は絶好の休憩ポイント!酒蔵見学なども楽しめますよ。
奥多摩の楽しみ方
奥多摩には美しいスポットが数多くあり、どこから行こうか迷ってしまうほどです。ゆっくりとした時間を過ごしたい人も、自然を思いっきり味わいたい人も、それぞれに合った楽しみ方ができるはず!
小河内貯水池(奥多摩湖)
小河内貯水池(奥多摩湖)は、日本最大級の水道専用の貯水池であると同時に、奥多摩の人気観光スポットです。多摩川にダム建設によって多摩川をせき止めて人造湖で、「奥多摩湖」とも呼ばれます。
周囲45.4kmにわたる入り組んだ湖岸は360°大パノラマで、四季折々の紅葉が楽しめ、奥多摩の自然などが一望できる展望塔や、滝や渓流がある御岳山ロックガーデン遊歩道のトレッキングコースもあります。周囲45.4kmにわたる入り組んだ湖岸には、変化に富んだ景色が展開。
また、奥多摩湖名物と言えば、泡スチロール製の浮子を使用した奥多摩湖の対岸へと横断できる麦山浮橋(ドラム缶橋)。麦山浮橋は、ダム建設時に水没した道の代替として設置された2ヶ所の浮橋の一つ。
浮力を利用して水面に浮いているため、いわば水上散歩のような感覚を味わえます。浮橋と知っても意外なほど安定感があり、従来の橋とは一味違う体験ができる。
麦山浮橋から山のふるさと村まで、奥多摩湖の南岸を歩く全長2.5kmのハイキングコース「湖畔の小道」も整備されており(4月第2週の金曜日から11月末まで開放)、紅葉シーズンは赤やオレンジに染まった周囲の木々が水鏡のように湖面に移る中をハイキングでき、まさに映画の世界!
また麦山浮橋は、南側にそびえる三頭山(1531m)への登山入口としても利用されています。
Spot Information
- 奥多摩湖・小河内ダム
- 住所:東京都奥多摩町原5丁目 東京都奥多摩町原5
- アクセス:JR奥多摩駅から西東京バス奥多摩湖方面行きで18分、奥多摩湖下車、徒歩5分
Spot Information
- 小河内神社
- 住所:東京都西多摩郡奥多摩町小河内149
- アクセス:JR 青梅線「奥多摩駅」より西東京バス「小河内神社前」 5分
日原鍾乳洞
奥多摩を語るうえで、秘境感のある観光スポットと言えば日原鍾乳洞の名前が挙がるでしょう。日原川支流の小川谷にあるこの鍾乳洞は、洞内は全長約800メートル、関東地方最大の鍾乳洞で、東京都の天然記念物にも指定されています。
江戸時代には山岳信仰のメッカで、かつては多くの修験者が訪れたスポットでもあり、数百年かけて形成された珍しい石灰岩の造形は本当に神秘的で、驚かされること間違いありません。通年で気温が11℃と涼しいので、夏の暑さも忘れさせてくれます。
鍾乳洞の見どころは何といっても一番奥の大空間「死出の山」。ライトアップされていてとっても幻想的です。
Spot Information
- 日原鍾乳洞(にっぱらしょうにゅうどう)
- 住所:東京都西多摩郡奥多摩町日原1052
- 営業時間:9:00~17:00(12~3月は9:00~16:30)
- 入場料:【大人】800円、【中学生】600円、【小学生】500円
- アクセス:【平日】バスの日原鍾乳洞行終点で下車後、徒歩約5分、 【休日】東日原行終点で下車後、徒歩約25分
山のふるさと村(東京都立奥多摩湖畔公園)
山のふるさと村は、秩父多摩甲斐国立公園内にある自然休養施設。都民の保養ニーズと奥多摩の自然を紹介することを目的に、「やまふる」の愛称で親しまれています。1990年10月、自然とのふれあい施設としてオープンし、山小屋のログハウスやキャンプ場などの宿泊施設も備えています。施設内には、ビジターセンター、クラフトセンター、カフェレストランがあり、周辺には自然を満喫できるハイキングコースも整備されています。
Spot Information
- 山のふるさと村
- 住所:東京都西多摩郡奥多摩町川野1740番地
- 営業時間:午前9:00~17:00(※各施設は16:30に閉館)
- アクセス:JR青梅線奥多摩駅前から西東京バスに乗車「小河内神社」下車。浮橋を渡り、奥多摩湖沿いの遊歩道を歩いて園内まで約40分。
奥多摩のハイキング
奥多摩には5つの山があり、ハイキングに最適です。最高峰の雲取山は標高2000mを超え、晴れた日には富士山や奥秩父の山々を望むことができる。また、ブナの木が印象的な水戸山は、秋の紅葉も美しく、人気のあるハイキングコースです。大岳山や川苔山は素晴らしい景色を楽しめ、御前山は完璧な三角形の山容で知られています。
奥多摩の人気ハイキングコースは、高水三山と呼ばれる奥多摩三峰に沿った10.5kmのコースです。高水山、岩茸石山、惣岳山を含む。所要時間は3~4時間で、日帰りのハイキングとして最適です。
奥多摩でできるアウトドアアクティビティ
奥多摩は、川や湖、渓谷、山など自然が豊かなため、さまざまなアウトドアアクティビティを楽しむことができます。カヌースクール「グラビティ」では、初心者から上級者まで楽しめるレッスンを開催しており、艇、パドル、ライフジャケットなどのレンタルも行っています。
また、ロッククライミングも奥多摩の人気オプションで、御前岩はクライマーに人気のスポットです。
Spot Information
- カヌースクールグラビティ
- 住所:東京都青梅市柚木町3-787-9
- アクセス:JR青梅線「沢井」駅下車 徒歩約8分
東京都心から奥多摩への行き方
奥多摩は東京から簡単に日帰り旅行ができ、時間があれば週末を過ごすのに十分な場所です。新宿駅からJR中央特快で立川駅まで行き、そこから青梅線に乗り換えて奥多摩駅まで行き下車で所要時間は約2時間。
週末に訪れる場合は、1日3本運行のホリデー快速奥多摩を利用すると、新宿から直通で約90分となる。
東京23区や多摩地域、島嶼部に関する記事はこちら
東京23区とは?日本地図で学ぶ東京都のエリア分け
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