すっかり定着してきた4~5月の大型連休「ゴールデンウィーク」に対して、「シルバーウィーク」という言葉は初めて聞いた人もいるかもしれません。実は、「シルバーウィーク」は「ゴールデンウィーク」と違い、毎年必ず現れるわけではありません。シルバーウィークが現れる鍵を握るのは、9月の祝日である敬老の日と秋分の日です。この記事は、幻とも言える「シルバーウィーク」について解説します。
シルバーウィークの由来
シルバーウィークという言葉が広まったのは2009年頃。その年の9月19日~9月23日まで、敬老の日と秋分の日を含めて、5連休となったことがきっかけです。マスコミなどで秋の大型連休として取り上げられ、ゴールデンウィークに対して、「シルバーウィーク」と呼ばれるようになりました。
二者の違いは、シルバーウィークはカレンダーと曜日の並びによって、数年に一度しか発生しない大型連休となります。そのため、この時期に海外や日本国内の旅行を手配する人も多くいます。
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シルバーウィークが現れる条件
シルバーウィークが現れる鍵となるのは、敬老の日と秋分の日。日本ではハッピーマンデー制度の施行により、祝日の一部を月曜日に移動させ、土曜日、日曜日と合わせて3連休となります。そのため、敬老の日が9月第3月曜日となりました。秋分の日は基本的に9月21日・22日・23日のいずれかになりますが、年によって変わるので、毎年連休とはなりません。もし、秋分の日は水曜日となる場合は、間に挟まれた火曜日がハッピーマンデー制度に適用され、休日となり、土曜日からの5連休が実現します。
希少性により「プラチナウィーク」とも呼ばれる
最大5連休の大型連休となった時のみ、「シルバーウィーク」と呼ばれます。毎年現れるわけではないという希少性から、希少価値の高い金属「プラチナ」に例えられ、「プラチナウィーク」と呼ばれることもあります。
次回の「シルバーウィーク」はいつ現れる?
2009年、2015年に続き、次に「シルバーウィーク」が現れるのは2026年、そして、2032年、2037年です。5連休がなくても、有給を使ったりして、自分の連休にできます。連休の時期になると、日本全国の観光地は人出が増え、ホテルが満室になったり、交通機関も混雑したりすることも珍しくありません。9月に国内旅行をする機会があれば、事前にホテルの予約などのスケジュールを立てて、移動はケチらず、余裕を持って時間を確保した方が旅行を楽しむことができるはず!
2024年のシルバーウィークはいつ?何連休?
2024年は、残念ながらシルバーウィークはありません。ですが、9月14~16日と9月21~23日の3連休が2回あります。9月17~20日に連休を取れば、最大で10連休になります。
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