とんこつラーメン、醤油ラーメン、味噌ラーメン...様々な種類がある日本のラーメンの中でも、今回は塩ラーメンについて詳しく紹介します。
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塩ラーメンの出汁やスープについて
スープ Ramen Soup
塩ラーメンのスープは、鶏ガラや豚骨(とんこつ)を使用した出汁(だし)を塩ダレで調理したものです。塩ダレとは、塩、ニンニク、ごま油などを混ぜて作るタレのことですが、レシピはお店によって異なるほか、できあいものも市販されています。
豚骨は使いますが、豚骨ラーメンの出汁のように、強く煮出すことがないため、白く濁っていないのが一般的です。
麺 Noodles
塩ラーメンは豚骨ラーメンなどに比べてさっぱり、あっさりしているのが特徴。
そのため、合わせる麺はスープに絡みやすく、喉ごしのよい、ストレートの細麺が多いです。ただ、博多ラーメンのような硬い麺よりは、水分を多く含んでもちもちっとした食感の麺が良いようです。
##小見出し
具材 Chashu pork, green onion
塩ラーメンの本場として知られるエリアと言えば北海道・函館(はこだて)!
函館では、あっさりしたスープの味わいを生かすため、具はチャーシュー、長ネギ、※メンマ(タケノコの加工食品)、※ナルトなど、シンプルなお店が多いようです。また、お店によっては、乾燥した麩(ふ)を加えるところもあります。
※メンマはタケノコの加工食品
※ナルトは断面がうずまき模様になったかまぼこの一種
塩ラーメンの作り方
鶏ガラや豚骨のほか、昆布や帆立の貝柱、ネギやショウガといった香味野菜などを加えて寸胴鍋(ずんどうなべ)でじっくり煮込みます。
大切なのは白濁のない澄んだスープを作ること。火加減に注意して、丁寧にじっくり煮込むことで、透明なスープができます。
日本の塩ラーメンの歴史やルーツは?
日本のラーメンのルーツは、1884年から北海道・函館の「養和軒(ようわけん)」で提供されていた「南京(なんきん)そば」だったとする説があります。残念ながら当時のレシピは残っていないようですが、これが塩ラーメンのではないかといわれており、北海道の3大ご当地ラーメンの1つ「函館ラーメン」の元祖とされています。
そして、日本全国に「塩ラーメン」の存在と味を広めることに一役買ったのは、サンヨー食品株式会社のインスタント麺「サッポロ一番」でしょう。1966年に「しょうゆ味」を発売開始し、その後「みそラーメン」や「塩らーめん」を次々と発売しました。
それまで醤油味が主流だった「中華そば」に、様々な味のバリエーションがあることを日本中に広めたのは、インスタントラーメンの影響が大きかったと考えられます。
現在では、全国各地のご当地ラーメンを気軽に楽しむことができるようになりました。さっぱりした味わいの塩ラーメンは、食欲があまりない時や、お酒を飲んだ後の締めの一杯にもぴったりです。
塩ラーメンを食べ比べてみよう
「塩ラーメン」と一言で言っても、お店ごとに味が違うと言っても過言でないほど様々な種類が存在します。是非、食べ比べてみることをおすすめします。
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日本で塩ラーメンを食べるときに、この記事でご紹介した特徴や歴史を思い出しながら味わってみてくださいね。
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