「ありがとう」は、日本語(にほんご)の感謝(かんしゃ)を表(あらわ)す言葉(ことば)です。
日本(にほん)のドラマや映画(えいが)では、日本人がお辞儀(じぎ)をしながら言(い)ったり、家族(かぞく)や友人(ゆうじん)、恋人(こいびと)に笑顔(えがお)を見せながら言(い)っているシーンがよく見(み)られます。
今回(こんかい)は、「ありがとう」という言葉(ことば)の意味(いみ)や語源(ごげん)、日常会話(にちじょうかいわ)での使(つか)い方(かた)を紹介(しょうかい)します。
ありがとうの意味
「(ありがとう」の語源(ごげん)は、仏教(ぶっきょう)に由来(ゆらい)すると言(い)われています。漢字(かんじ)にすると「有(あ)り難(がと)う」と書(か)きます。
「ありがとう」は、有り難い(ありがたい)という形容詞(けいようし)が変化(へんか)した言葉(ことば)。
「有り難い」は、「有る(ある)」と「難い(がたい)※」という2つの単語(たんご)から生(う)まれたとされています。
「有り難い」は、めったにないことや、珍(めずら)しくて貴重(きちょう)という意味(いみ)を持(も)ちます。そして、のちに、仏教(ぶっきょう)において、「仏(ほとけ)の慈悲(じひ)など、貴重(きちょう)なものを自分(じぶん)は得(え)ている」という宗教的(しゅうきょうてき)な感謝(かんしゃ)の意味(いみ)と結(むす)びついて、感謝(かんしゃ)の気持(きも)ちを表す言葉(ことば)として使われるようになりました。
※難い(がたい)=むずかしい
ありがとうの書き方
もとは漢字(かんじ)で「有難う」と書(か)きましたが、現在(げんざい)はひらがなで「ありがとう」と書(か)くことが一般的(いっぱんてき)です。
ありがとうの使い方
「ありがとう」は、短(みじか)く「ありがとう」とだけいう場合(ばあい)と、よりフォーマルに使(つか)う場合(ばあい)があります。また、過去形(かこけい)は「ありがとうございました」です。
1.「ありがとう(Arigatou)」だけを言う場合
「ありがとう」とだけ言う場合は、家族(かぞく)や親(しん)せき、友達(ともだち)や親(した)しい関係(かんけい)の相手(あいて)に向(む)けてなど、カジュアルに使われています。
2. ありがとうございます(Arigatou Gozaimasu)と言う場合
ありがとうに、「ございます」をつけると、「ありがとう」だけで言(い)う時(とき)よりもフォーマルになります。
「ございます」は、丁寧語(ていねいご)の「〜ます」や「〜です」で終(お)わる文(ぶん)と同様(どうよう)、丁寧な意味(いみ)を持(も)つ言葉(ことば)。年上(としうえ)の相手(あいて)に対(たい)してや、職場(しょくば)の上司(じょうし)、クライアントとコミュニケーションをとる際(さい)にも使用(しよう)されます。
また、感謝(かんしゃ)の気持(きも)ちをより強調(きょうちょう)して伝(つた)えるときにも使(つか)います。 たとえば、セミナーやイベントなどに参加(さんか)した際(さい)に、司会者(しかいしゃ)が参加者(さんかしゃ)に向(む)かってこういうのを聞(き)いたことはありませんか?
「本日(ほんじつ)はご来場(らいじょう)いただき、ありがとうございます」
これは、従来(じゅうらい)の「ありがとう」という気持(きも)ちに加(くわ)えて、「このセミナーを聞(き)きに来(く)るために、わざわざ時間(じかん)を作(つく)ってくれてありがとう」という気持ちが込(こ)められており、より丁寧です。
また、「ありがとうございました(Arigatou Gozaimashita)」は、「ありがとうございます」の過去形になります。
それでは次回(じかい)、後編では、ビジネスシーンでよく使われる「ありがとう」を表すフレーズや、地域によって異なる感謝を表す言葉を見ていきましょう。
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