黒川温泉は熊本県阿蘇郡南小国町にある温泉で、阿蘇エリアを代表する温泉郷です。
緑豊かな山間に30軒の旅館がひしめき合い、情緒あふれる里山の景観と、豊富な泉質の温泉が楽しめます。
全国的にもめずらしく温泉の泉質が7つもあり、宿ごとに異なる泉質が楽しめるため露天風呂の湯巡りが大人気！好きな温泉3ヶ所に立ち寄れる「入湯手形」にもあります。（※現在は新型コロナウイルスの感染症予防の観点から、販売停止中）
この記事では、黒川温泉の泉質や歴史とその魅力などを徹底解剖していきます。
入湯手形で全国に知られる温泉地に！？- 黒川温泉の歴史とその魅力
熊本県といえば、カルデラで知られる阿蘇山が有名ですが、黒川温泉は阿蘇のさらに奥地、大分県との県境の方に位置し、美しい自然と歴史を感じさせるレトロな雰囲気が人気の温泉です。2000年までは、地元民にしか知られていない秘境の温泉郷でしたが、昔ながらの里山の雰囲気を残しつつ、川温泉街に流れる川を中心に、旅館が周囲の自然と溶け込むような温泉街の配置にこだわり、さらに「入湯手形」が人気となって温泉地として評判になりました。
橋を渡ったり、小道階段の上り下りしたり、温泉宿の中には、隠れ家的な宿も。温泉街が、まるで自然を満喫しながら遊べる迷路のようになっています！
また、近年は12月～3月末まで、黒川温泉街の川に竹の灯篭が設置される「黒川温泉 湯あかり」も、冬の風物詩として人気となっています。
黒川温泉名物 入湯手形は旅の記念にもおすすめ！
「露天風呂を集めた温泉街」をコンセプトに湯めぐりが人気を集める黒川温泉。その魅力を体験するなら欠かせないのが、名物の入湯手形です。
28か所ある露天温泉の中から、好きな温泉を3か所選び、1,300円という格安で入浴することができます。黒川温泉内の各旅館、または黒川温泉旅館組合「風の舎」でご購入でき、チケットは半年間有効です。
使い方はとっても簡単で、入湯手形を購入し、入浴する温泉宿でスタンプを押してもらうだけ。入湯手形は木製で丸くて可愛いので、旅の記念に持ち帰るのにもおすすめです。また、温泉や飲食店によっては、入湯手形を提示すると特典や割引が受けられる場合もありますよ！
黒川温泉の温泉は7種類! 肌質で温泉を選ぼう!
黒川温泉の最大の魅力は、なんといっても訪れる温泉によって泉質が異なる点です。
日本の温泉の主な泉質は10種類ありますが、黒川温泉にはなんとそのうち7種類もの泉質が湧き出ており、湯めぐりで複数種類の泉質が楽しめてしまうのです！
泉質は、弱酸性単純泉、弱アルカリ性単純泉、硫黄泉、ナトリウム塩化物泉、硫酸塩泉、ナトリウム炭酸水素塩泉（重曹泉）、含鉄泉の7種類。ひとつの温泉地に、7種類もの泉質のお湯が湧くのは全国でもとても珍しいため、温泉マニアにも人気となっています。
泉質の選び方は、肌質に合わせて選ぶのがおすすめで、刺激が少なく子供からお年寄りまで楽しめるのは「単純泉」の単純弱酸性と単純弱アルカリ性のタイプ。
皮膚の表面が柔らかくなり、ツルスベ肌になりたい人には、「炭酸水素塩泉」がおすすめです。その他にも、肌の組成効果があり"若返りの湯”としても知られる「硫酸塩泉」など、泉質によって効能も違いますので、自分に合ったお湯を選んでみてくださいね。
黒川温泉のおすすめテイクアウトグルメをご紹介
また、温泉旅行といえば、やはり温泉グルメ！熊本名物の馬肉を使った馬肉メンチカツや豆腐料理、小国郷の特産品「小国ジャージー牛乳」や地卵を使ったスイーツなどが楽しめます。テイクアウトできるものも、湯めぐりで小腹がすいたらぜひ食べ歩きしてみてください。また、昔ながらの温泉旅館が建ち並ぶ温泉街は、浴衣を着て散策するのも風情があっておすすめです。
Spot Information
- 黒川温泉
- 住所：熊本県熊本市南区南小国町
- アクセス：熊本駅より九州横断バスで約3時間。または、JR博多駅から高速バスで約2時間45分
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