長崎県の九十九島は、佐世保港と平戸を結ぶ25km以上の海域に浮かぶ島々のこと。全域が西海国立公園に指定されており、展望台や遊覧船で海の絶景を楽しんだり、名産の牡蠣料理に舌鼓をうったりと、様々な楽しみ方ができます。この記事では、この九十九島の魅力や観光する際に訪れたいスポットをご紹介します。
※施設情報や金額は2022年4月時点の情報です。
九十九島(くじゅうくしま)の魅力①-リアス海岸と208の島々が生み出す圧倒的な絶景!
九十九島は、日本の最西端に位置する複雑に入り組んだ※リアス海岸と大小208の島々からなる景勝地。海岸線の81.5%にあたる288.5kmは自然海岸のまま保全されており、ほぼ全域が西海国立公園に指定されています。
名前の「九十九」と言う言葉は、“数えきれないほどたくさん”という意味。その名の通り「黒島」、「高島」、「前島」と「鼕泊(とうどまり)島」の4つの有人島と、大小の島々で形成されています。
島々の周辺海域の海の色は深いエメラルドグリーンで、空の色と海、密集した島々が織りなす景色は、時間や季節ごとにまったく異なり、訪れる旅行者を圧倒します。
※狭い湾や入り江が複雑に入り組んだ地形のこと
九十九島(くじゅうくしま)の魅力②-展望台編
佐世保市内には、九十九島を見渡せる展望台がたくさんあり、中でも「天海峰展望台」、「弓張岳展望台」、「石岳展望台」、「船越展望所」、「長串山公園」は九十九島八景(くじゅうくしまはっけい)とも呼ばれる絶景スポット。
この中でも有名なのが「天海峰展望台」で、180度のパノラマで島々を眼前に見渡すことができ、デートスポットとしても人気となっています。3月~4月の春の時期には展望台下の園地に約15万本もの菜の花が咲き誇り、10月中旬~下旬にかけてコスモスを見ることができます。海の絶景と合わせて、日本の四季の花々を観たい人にもおすすめです。
また、佐世保港や九十九島を一望できる「弓張岳展望台」は、美しい海と佐世保の市街地が一望できる展望台です。西側には遥か五島灘と九十九島の島々、南側には深い入り江の佐世保港、東側には美しい市街地と、方角によってまったく異なる絶景を楽しめます。 夕暮れや夜景スポットとしても人気で、とくに佐世保港ごしに海に沈む夕日を眺められる夕暮れの時間帯になると、観光客でにぎわいます。また、「石岳展望台」は映画「ラストサムライ」のロケ地となったことでも知られています。
Spot Information①
- 天海峰展望台
- 住所:長崎県佐世保市下船越町399番地
- アクセス:佐世保駅より天海峰展望台行きバスで約40分
Spot Information②
- 弓張岳展望台
- 住所:長崎県佐世保市小野町
- アクセス:佐世保駅前から弓張岳展望台行きバスで約25分、終点を下車後すぐ
Spot Information③
- 石岳展望台
- 住所:長崎県佐世保市船越町2277
- アクセス:佐世保駅前から動植物園経由「下船越」行き、または「展海峰」行きのバスで約30分、動植物園前バス停で下車後、徒歩約15分
九十九島(くじゅうくしま)の魅力③-遊覧船・観光船
展望台などからの眺望が雄大でとても美しい九十九島の景観。実は、船から眼前に島々を見上げるととても大迫力があり、また違った魅力も見えてきます。
九十九島をクルーズできる観光船は複数ありますが、有名なのは「九十九島遊覧船 パールクイーン」「九十九島海賊遊覧船 みらい」の2つの大型遊覧船です。
パールクイーンは、白を基調にエレガントな海の女王をイメージして作られた観光遊覧船。広々とした船内は木目調の落ち着いた装飾が施され、バリアフリー構造なので、小さな子供やお年寄り、障がい者の方とのクルーズ旅にも最適です!海賊の帽子をモチーフにした海賊遊覧船 みらいは、ゆったりとした客室、大きな窓から九十九島をパノラマビューで楽しむことができます。その他、より水面に近い小型船やヨットを使ったクルーズなどもありますので、出発時間や航路をチェックして、ぜひ旅程に組み込みましょう!
Spot Information
- 遊覧船ターミナル(九十九島パールシーリゾート内)
- 住所:長崎県佐世保市鹿島前町1008番地
- 交通:JR佐世保駅前バス停から、九十九島パールシーリゾート行きバスで約25分(※30~40分おきに運行)。
- チケット:【一般大人】1,500円/【一般子ども】750円
- https://99cruising.jp/en/information/
- ※上記の金額は、パールクイーン、海賊遊覧船 みらいの通常便およびサンセットクルーズの金額です
- ※出発時間等は公式ホームページでご確認ください
九十九島(くじゅうくしま)の魅力④-牡蠣を楽しむ
九十九島湾の沖合いには対馬暖流の支流が流れ込んでおり、国内でも有数の漁場となっています。
なかでも有名なのが、冬のグルメの代表格「九十九島かき」。大きさは一般の牡蠣よりやや小さめですが、殻いっぱいに身が詰まっており、濃厚な味わいと引き締まった身のぷりぷり食感が魅力です。旬は10月~3月で、この期間中は多くのカキ小屋が並びます。また、11月と2月の土日祝には、「九十九島パールシーリゾート」内で『九十九島かき食うカキ祭り』が開催されます。イベントでは、焼き牡蠣や、牡蠣フライなどさまざま牡蠣料理が味わえます。
Event Information
- 九十九島かき食うカキ祭り(秋の陣・冬の陣)
- 場所:長崎県佐世保市鹿子前町1008(九十九島パールシーリゾート大芝生広場)
- 交通:R佐世保駅前から西肥バス「パールシーリゾート・九十九島水族館」行きで約25分。終点下車
- 開催時期:秋:11月 土・日・祝日,冬期:2月 土・日・祝日
- https://www.sasebo99.com/event/51728
- ※2022年2月開催予定の冬の陣は中止となっています。今後のイベントの実施の有無や詳細は観光協会の公式サイトなどをチェックしてください。
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