【日本文化】「かるた」の遊び方。百人一首との違いは?

かるた お正月 遊び方

かるたは、絵が描かれた札と文字が書かれた札を使って、正しい組み合わせの札を選ぶ遊びだ。古くから日本にある遊びで、ことわざや短歌を用いたものなどがある。ここでは、かるたの種類や遊び方を紹介する。

かるたの遊び方

まず、取り札(取るための札)をランダムに並べる。そして、並べられた取り札のなかから読み上げられた札と正しい組み合わせの札を取る。そして、最終的に一番多く札を獲得した人が勝者となる。そのため、札を取る人は2人以上で行うことになる。できるだけ多く札を取るには、早く見つけることが重要なため、札に書かれている短歌やことわざを覚えておくと有利だ。また、取り札の位置を把握しておくことも大切である。

いろいろある「かるた」の種類

かるたには、短歌をつかったものやことわざをつかったものなど、いくつかの種類がある。そのなかで代表的ものが「百人一首かるた」と「いろはがるた」だ。

短歌を使用した「百人一首かるた」

かるた 百人一首 違い

百人一首かるたは、13世紀以前の有名な歌人100人の短歌を一首ずつ選んだものだ。当初は、襖(ふすま)の飾りとして使われた。かるたになったのは、16世紀末頃といわれている。百人一首かるたは、読み札に絵が描かれ、取り札は文字のみとなっている。絵は、古風で美しいものが多い。また、読み札には、上の句と下の句が書かれているが、取り札には下の句しか書かれていないため、両方覚えていなければ取ることは難しい。

しかし、短歌を覚えていなくてもできる遊びがある。その一つが「坊主めくり」だ。遊び方は、まず、読み札を裏にして重ねて山を作る。それを1枚ずつ取っていく。取った札が男性ならそのまま持っておき、坊主なら札の山の横にすべて捨てなければならない。そして、女性の札を取ったら、捨てられた札すべてを獲得できる。最後に札を一番多く持っている人が勝ちとなる。とても簡単で楽しいゲームだ。

ことわざや教訓が書かれた「いろはがるた」

いろはがるたの読み札には文字のみが、取り札には絵と始まりの一音が書かれている。絵はユーモアのあるものが多い。札の順番は、「いろはにほへと」で始まる47音の順になっている。枚数は、「京」を加えた48枚だ。記載されていることわざは、江戸と近畿地方を指す上方(かみがた)、その他の地方ごとに異なる。

例えば、「い」で始まる札は、江戸かるたが「犬も歩けば棒に当たる」だが、上方かるたでは、「一寸先は闇」だ。全体的にわかりやすい言葉が使われているため、子どもから大人まで一緒に遊べるのが人気の理由の一つだ。

Index

Recommend