「花粉症」はなぜ日本だけ?花粉症になるメカニズム

  • Dec 6, 2024
  • Mar 7, 2021
  • Monique Lu

冬から春に、季節の変わり目になると、街中では「花粉」の関連商品が並んで始める。日本人にとっては、春は愛憎半ばの季節とも言える。綺麗な桜が見られる時期だが、「花粉症」に悩んでいる方もたくさんいる。少しでも症状を改善しようと、マスクやメガネしたり、薬を飲んだり、様々な物を頼る。一体「花粉症」は何なの?この記事は「花粉症」の謎を解ける。

花粉症とは

花粉症は、花粉に対して人間の体が起こすアレルギー反応だ。くしゃみ、鼻みず、鼻づまりのほかに、目のかゆみ、涙目、さらには肌荒れなど様々な症状がみられる。特に春のスギ花粉など、アレルギー反応の原因となる花粉が飛散している時期に起こり、それ以外の時期には症状がほとんど出ない。スギ花粉症は日本固有のもので、現在日本人の約20% が患者さんであると言われている。日本に暮らす外国人も発症する。今や動物園の猿や、室内で暮らす猫にさえも被害が及ぶ。

花粉症を起こる時期

花粉症に悩まされる人が増えるのは春と秋だ。また、花粉が飛ぶ時期は、植物の種類や地域によって異なるが、春の花粉症の原因は、スギ花粉を筆頭に、ヒノキなどの樹木の花粉がある。これら樹木の花粉は、風に乗って十数kmから場合によっては数百kmも飛ぶのが特徴。そのため、スギやヒノキが少ない都市部でも大量の花粉が舞う。一方、 秋の花粉症の代表は、ブタクサやヨモギ など草の花粉。 いずれも9月頃が飛散のピーク。

花粉症はいつから?

花粉症の歴史は古く、紀元前1800年代のバビロニア(現在のイラク南部。チグリス川とユーフラテス川下流の地域)の呪文に、花粉症らしき症状が記されている。季節性アレルギー性鼻炎と花粉の関係が明らかになったのは19世紀。当時、イギリスでは夏になると風邪のような症状に悩まされる人が多くいた。患者のほとんどが畜産に従事していて、症状が現れるのは牧草の刈り取り時期だったため、この症状は「hay fever(枯草熱)」と呼ばれていた。

日本での最初の花粉症の報告例は、1961年のブタクサ花粉症。スギ花粉症は2年後の1963年、カモガヤが1964年、ヨモギが1969年と続き、現在までに約60種類の植物が花粉症を引き起こすと報告されている。

北海道と沖縄はスギ花粉症被害の対象外?

北海道には、一部地域を除き、スギの木はほとんど自生していない。それで北上するに従ってスギ花粉は少なくなって行く。また、沖縄も同様、スギもヒノキの数は日本本州と比べると、圧倒的に数は少ないため、スギ花粉症に悩む人がほとんどいない。

また、旅行で日本に来る際に、花粉症をかかりますか?といったん疑問を持っている方もいるだろう?花粉は体内に入り、その量が一定の水準を超えると花粉症などのアレルギー疾患を発症するため、日本に長期間滞在していない方は、発症することは心配なし、ご安心を。

Index

Recommend