日本(にほん)の果物(くだもの)が新鮮(しんせん)で高品質(こうひんしつ)なことは、世界的(せかいてき)に有名(ゆうめい)ですね。
この記事では、Japan Fruitsとしてとくに有名(ゆうめい)なブランド果物(くだもの)や、品種改良(ひんしゅかいりょう)によって生(う)み出(だ)された県(けん)ごとに特色(とくしょく)ある県産品(けんさんひん)のフルーツを紹介(しょうかい)します。日本は観光農園(かんこうのうえん)での果物狩(くだものが)りや、高級(こうきゅう)フルーツを使(つか)ったスイーツの食(た)べ放題(ほうだい)も楽(たの)しい国(くに)。この記事(きじ)でぜひ日本(にほん)の代表的(だいひょうてき)な果物を見(み)ていきましょう♪北海道:夕張メロン - Hokkaido: Yubari Melon
北海道産(ほっかいどうさん)の果物(くだもの)で、日本の国内生産量(こくないせいさんりょう)1位の果物は、ハスカップ、スグリ、シーベリー、キイチゴなどです。しかし北海道のブランド果物として有名なフルーツと言(い)えば、道央地方(どうおうちほう)の夕張市(ゆうばりし)で生産(せいさん)される夕張メロンではないでしょうか?
夕張メロンの実際(じっさい)の品種名(ひんしゅめい)は「夕張キング」と言(い)います。夕張メロンは、この夕張キングの中でも、農協検査場(のうきょうけんさじょう)の厳(きび)しい検査(けんさ)に合格(ごうかく)したメロンのみ名(な)のれる商標名(しょうひょうめい)。厳(きび)しい品質基準(ひんしつきじゅん)、規格(きかく)に合(あ)うものだけが出荷(しゅっか)されるというまさにプレミアムな高級メロンですね!
夕張メロンの特徴(とくちょう)は、何(なん)と言(い)っても表面(ひょうめん)に細(こま)かく張(は)り巡(めぐ)らされた網目(あみめ)と、きれいなオレンジ色(いろ)の果肉(かにく)の色(いろ)。そして、味(あじ)はまるでリキュールのような芳醇(ほうじゅん)な香(かお)りと、ジューシーで柔(やわ)らかい舌(した)ざわり。
北海道では、夕張(ゆうばり)メロンを使(つか)ったソフトクリームやケーキ、パフェなどのスイーツや、メロンパン、ゼリーなどのお土産物(みやげもの)がいたるところで販売(はんばい)されていますので、ぜひTryしてみてください。もし夕張(ゆうばり)メロンを購入(こうにゅう)する場合(ばあい)は、他(ほか)のメロンに比(くら)べ熟度(じゅくど)の進(すす)み方(かた)が早(はや)いので、購入後(こうにゅうご)にまず、完熟度合い(かんじゅくどあい)の確認(かくにん)をしましょう。ネットが太(ふと)く浮(う)き出(で)て、ツルが青(あお)くピンと張(は)ったものがおいしい夕張メロンと言われています。若干表面が黄色(きいろ)みがかって、独特(どくとく)の甘(あま)い香(かお)りが強(つよ)くなってきたら食(た)べごろの証拠(しょうこ)!食(た)べる2~3時間前(じかんまえ)に冷蔵庫(れいぞうこ)で冷(ひ)やしておくのがおすすめです。
青森:りんご - Aomori: Apples
人類(じんるい)が食(しょく)した最古(さいこ)の果物(くだもの)として知(し)られ、栄養価(えいようか)が高(たか)く、食(た)べやすいため、現在(げんざい)も世界中(せかいじゅう)で好(この)まれているりんご。
世界中(せかいじゅう)で栽培(さいばい)されており、世界(せかい)ではなんと約15000種、日本国内(にほんこくない)だけでも約2000種類(しゅるい)あると言(い)われています。日本の生産地(せいさんち)としては、とくに青森県(あおもりけん)が有名(ゆうめい)で、県内(けんない)では約50種類が栽培(さいばい)されています。
とくにたくさん栽培(さいばい)されている品種(ひんしゅ)は「ふじ」。そして「王林(おうりん)」や「つがる」なども有名(ゆうめい)です。また、最近(さいきん)では黄色(きいろ)いりんごの生産(せいさん)が増(ふ)えており、りんご全体(ぜんたい)の生産量(せいさんりょう)の2割(わり)近(ちか)くに達(たっ)しています。黄色いりんごの主(おも)な品種(ひんしゅ)は「きおう」「トキ」「シナノゴールド」「王林」「金星(きんせい)」です。
青森の中でも、弘前市(ひろさきし)はりんごの栽培でとくに有名(ゆうめい)です。アップルパイとシードルなど、りんごを使(つか)ったグルメやお土産物(みやげもの)もたくさん! 特(とく)にアップルパイは種類(しゅるい)が豊富(ほうふ)。地元(じもと)のおいしい店(みせ)を集(あつ)めた「弘前(ひろさき)アップルパイガイドマップ」もあります。もし弘前市(ひろさきし)を訪(おとず)れたら、ぜひアップルパイの食(た)べ比(くら)べをしてみては?
山形:さくらんぼ - Yamagata: Cherries
山形県(やまがたけん)は、日本全体のさくらんぼ生産量(せいさんりょう)の約4分の3にあたる13,800トンを生産していて、日本一のさくらんぼの産地(さんち)となっています。日本で栽培(さいばい)される25品種(ひんしゅ)のうち、そのほとんどが山形でも栽培されていますが、なかでも、最高の味とされているのが「佐藤錦(さとうにしき)」。
世界でも、日本のさくらんぼは高級(こうきゅう)フルーツとして知(し)られていますが、それはサクランボの栽培は、人間(にんげん)にしかできない細(こま)かな作業(さぎょう)が多(おお)く、一粒一粒(ひとつぶひとつぶ)が手作(てづく)りだから。受粉(じゅふん)はミツバチを放(はな)し飼(が)いにして交配(こうはい)する方法(ほうほう)と、人(ひと)の手(て)でボンテンや毛(け)バタキなどの道具(どうぐ)を使(つか)って受粉(じゅふん)させる方法(ほうほう)などを組(く)み合(あ)わせています。日当(ひあ)たりが悪(わる)いと色(いろ)がキレイにつかないことから、日陰(ひかげ)にならないように葉(は)をとるなど、毎日(まいにち)こまめに手をかけて育(そだ)てます。収穫(しゅうかく)の際(さい)は一粒一粒(ひとつぶひとつぶ)色(いろ)づきを確認(かくにん)し、パックに粒をそろえ、向(む)きをそろえながら詰(つ)めていきます。
佐藤錦は、贈答用(ぞうとうよう)の化粧箱(けしょうばこ)に一粒(ひとつぶ)ずつきれいに並(なら)べられた「手詰め(てづめ)」が有名ですね。これも、色(いろ)・艶(つや)・大(おお)きさが揃(そろ)ったサクランボを、職人が一粒づつ箱に詰めています。Japan Fruitsならではの美(うつく)しい仕上(しあ)がりですね! また、例年(れいねん)6~7月の旬(しゅん)の時期(じき)になると、国内外(こくないがい)からさくらんぼ狩(が)り目当(めあ)ての観光客(かんこうきゃく)が山形(やまがた)を訪(おとず)れます。
栃木:いちご - Tochigi: Strawberries
日光東照宮(にっこうとうしょうぐう)などで有名(ゆうめい)な栃木県(とちぎけん)。関東圏にありながらも、肥沃(ひよく)な大地(だいち)と穏(おだ)やかな気候(きこう)、豊富(ほうふ)な水資源(みずしげん)に恵(めぐ)まれた県で、那須高原(なすこうげん)の野菜(やさい)など農産物(んおうさんぶつ)の栽培(さいばい)が盛(さか)んです。
いちご栽培も非常(ひじょう)に有名(ゆうめい)で、2019年の全国(ぜんこく)のいちごの収穫量(しゅうかくりょう)は、165,200トン、栃木県の収穫量は25,400トンで、昭和(しょうわ)43年(1968年)から令和元年(2019年)まで、52年連続(れんぞく)で日本一となっています。
栃木で栽培されるいちごで最も有名な品種はとちおとめ。その他に、スカイベリーや観光農園(かんこうのうえん)の専門品種(せんもんひんしゅ)のとちひめなども有名です。
いちごの本来の旬は、春(5月~6月)ですが、現在は農業技術(のうぎょうぎじゅつ)の向上(こうじょう)や品種改良(ひんしゅかいりょう)による品種の増加(ぞうか)によって、11月から5月まで高品質ないちごが出荷(しゅっか)されています。また、現在日本では各県でブランドいちごの開発(かいはつ)が盛んになっています。なかでも、栃木県と1位2位を争(あらそ)っているのが「あまおう」で有名(ゆうめい)な福岡県(ふくおかけん)です。
山梨:ぶどう、桃 - Yamanashi: Grapes, Peaches
ぶどうの収穫量が、全国の20%以上を占める山梨県(やまなしけん)。秋(あき)の収穫(しゅうかく)シーズンには、ぶどう狩り観光(かんこう)も盛(さか)んで、ぶどう狩(が)りバスツアーなどもたくさん開催(かいさい)され、国内外(こくないがい)から観光客(かんこうきゃく)も訪(おとず)れます。栽培されているぶどうの品種は、巨峰(きょほう)、デラウェア、ピオーネ、シャインマスカット、ロザリオビアンコ、甲斐路(かいじ)、甲州(こうしゅう)など。また山梨は、日本のワイン生産(せいさん)発祥(はっしょう)の地(ち)としても知(し)られており、県内には約80社のワイナリーがしのぎを削(けず)っています。
また山梨のもう一つの名産品(めいさんひん)として有名なのが桃(もも)です。こちらの生産量も日本一で、なかでも有名な日川白鳳(ひかわはくほう)は、甘(あま)くてジューシー、品のある味(あじ)わいと、なめらかな食感(しょっかん)が魅力(みりょく)です。
和歌山:かき、みかん - Wakayama: Persimmons, Mandarins
和歌山県(わかやまけん)は、柿(かき)の生産量(せいさんりょう)が全国(ぜんこく)1位です。柿(かき)は、日本人に古(ふる)くから日本人に親(した)しまれてきた果物で、日本では生(なま)で食(た)べるのはもちろん、干し柿(ほしがき)などでもよく食べられています。
日本には「柿が赤(あか)くなれば医者(いしゃ)は青(あお)くなる」ということわざがあります。これは、柿が栄養豊富(えいようほうふ)な果実で健康(けんこう)によいから、病気(びょうき)にかかりにくくなり、医者(いしゃ)が手持ち無沙汰(てもちぶさた)となる。という意味(いみ)です。実際(じっさい)、柿はビタンミンCやカロテン、食物繊維などを豊富(ほうふ)に含(ふく)んでいます。そして、生(なま)ではとても食(た)べられない渋柿(しぶがき)の皮(かわ)をむいて、干して乾燥させたのが干し柿です。これは日本の古くからの定番のお菓子です。
また、柿と並んで和歌山県で有名なのが蜜柑(みかん)。日本で生産量一位を誇っています。なかでも有田市(ありだし)では、古くからみかんの栽培が盛んでした。その歴史(れきし)は実(じつ)に450年以上!一年(いちねん)を通(とお)して温暖(おんだん)な気候(きこう)で雨(あめ)が少(すく)ない土地柄(とちがら)、山(やま)が多(おお)く土壌(どじょう)の水(みず)はけがよいことなどが、小ぶりながらも、甘くてジューシーなみかんがたくさん生産(せいさん)できる理由(りゆう)と言われています。
熊本:すいか - Kumamoto: Watermelon
九州(きゅうしゅう)の熊本県(くまもとけん)は、西瓜(すいか)の生産量・出荷量(しゅっかりょう)が日本一で知られています。その歴史(れきし)は古(ふる)く、一説(いっせつ)によると戦国時代(せんごくじだい)から栽培(さいばい)していたという説(せつ)も!スイカは夏の果実というイメージがありますが、熊本産のスイカは、3月~6月にかけて旬(しゅん)を迎(むか)える「春すいか」です。
昔は、スイカといえば大きなサイズが主流(しゅりゅう)でしたが、最近(さいきん)は少子化(しょうしか)の影響(えいきょう)で核家族(かくかぞく)が増(ふ)え、小玉(こだま)スイカが人気(にんき)です。熊本産のすいかはほとんどがビニールハウスで栽培されています。すいかは、高(たか)い温度(おんど)と強(つよ)い日光(にっこう)を必要(ひつよう)とし、寒暖差(かんだんさ)が大(おお)きいことで美味(おい)しく育(そだ)つと言(い)われていますが、熊本県は、その条件をすべてを満(み)たしています。
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