おいしいお米の炊き方

おいしいお米の炊き方

日本人(にほんじん)の主食(しゅしょく)と言(い)えば白米(はくまい)。現在(げんざい)では、パンを食(た)べる人(ひと)も多(おお)くなっていますが、日本人はかつては、朝食(ちょうしょく)・昼食(ちゅうしょく)・夕食(ゆうしょく)の3食ともお米(こめ)を食べていました。今(いま)でも、お米(こめ)は日本の食卓(しょくたく)に欠(か)かせない存在(そんざい)です。
艶(つや)やかで、もちもちっとした食感(しょっかん)の日本のお米は炊(た)き方(かた)次第(しだい)でさらにおいしくなります。この記事(きじ)では、日本で特(とく)に有名(ゆうめい)な米(こめ)の品種(ひんしゅ)や白米(はくまい)をおいしく炊き上げるステップをまとめてみました!

日本の米文化のルーツは?

現在(げんざい)、日本(にほん)で主(おも)に食(た)べられている米(こめ)はジャポニカ米(まい)といいます。これは、他(ほか)のアジア圏(けん)でよく食(た)べられる細(ほそ)くて縦長(たてなが)のインディカ米とはちがい、短(みじか)く円形(えんけい)に近(ちか)い形(かたち)で、炊(た)くと粘(ねば)りとツヤが出(で)るのが特徴(とくちょう)です。
稲(いね)や稲作(いなさく)の伝来(でんらい)には諸説(しょせつ)ありますが、縄文時代(じょうもんじだい)に中国(ちゅうごく)の「長江(ちょうこう)」の中(ちゅう)〜下流域(げりゅういき)で栽培(さいばい)されていたものが、日本(にほん)に持(も)ち込(こ)まれ、稲作(いなさく)が始(はじ)まったとされています。

稲作で有名な都道府県は?有名なブランド米は?

農林水産省によれば、現在米の総生産量が多いのは1位が新潟県、2位が北海道、3位が秋田県となっています。特に、魚沼や佐渡、岩船は新潟県内でも米の大産地として知られており、とくに「魚沼産コシヒカリ」はブランド米の中でも知名度ばつぐん!
その他(ほか)には秋田県(あきたけん)を代表(だいひょう)するブランド米「あきたこまち」や北海道産(ほっかいどうさん)の「ゆめぴりか」、「ななつぼし」。他にも「ひとめぼれ」や「つや姫」など、品種改良(ひんしゅかいりょう)で誕生(たんじょう)した新(あたら)しいブランド米も有名(ゆうめい)です。

お米をはかる

お米をはかる

Step 1

まずは、お米(こめ)の量(りょう)を正確(せいかく)に計(はか)りましょう。日本人は1合(いちごう)2合と数(かぞ)えますが、1合は150g/180mlです。

お米を研ぐ

日本人は、お米(こめ)は軟水(なんすい)で洗(あら)い糠(ぬか)や汚(よご)れを落(お)とすことを「米を研(と)ぐ」と言(い)います。昔(むかし)は精米後(せいまいご)の米(こめ)にぬかが多(おお)く残(のこ)っていたので、炊(た)くまえにしっかり研(と)ぐ必要(ひつよう)がありましたが、現在の日本は精米技術が大変(たいへん)進化(しんか)しており、さっと洗(あら)い流(なが)すだけで大丈夫です。

STEP 1

ボウルに、はかった米とミネラルウォーターなどの良質(りょうしつ)な水(みず)をたっぷりと入(い)れ、テニスボールを軽(かる)く握(にぎ)ったような「猫(ねこ)の手(て)」で4回ほどかき混(ま)ぜてすぐに水(みず)を切(き)りましょう

STEP 2

STEP1のあとは、同様に米を水につけ、クルクルと8回ほど混ぜて水を捨(す)てる工程(こうてい)を2~3回くり返し、水にぬれて浮いた「肌ぬか」をすすぎ落とします

TIPS

1. 乾燥(かんそう)している米(こめ)は水(みず)をよく吸(す)います。最初(さいしょ)に使用(しよう)する水は必ず良質な水にして、研いだ後の汚(よご)れた水(みず)は、米が吸(す)い込(こ)む前(まえ)に手早く、水を切りましょう。ザルを使うと便利(べんり)です。

2. 最初は真っ白に濁(にご)っていた水も、STEP2の後にはうっすら濁りがある程度に。この色を目安に洗うのをやめましょう。

水を加えて60分間浸します

水を加えて60分間浸します

次は、炊飯器の内釜に洗った米を移し浸水します。

1. 冷蔵庫で60分ほど 
2. お水は軟水が理想的
3. 水の量は、米の量の1~1.2倍が目安です。

TIPS

米の甘(あま)みは水分(すいぶん)によって引(ひ)き出(だ)されるので、浸水時間(しんすいじかん)は厳守(げんしゅ)を! 30分程度の浸水と比(くら)べると、1時間以上浸水した場合(ばあい)は、美味(おい)しさの違(ちが)いがはっきり表(あら)われます。ここまで終(お)わったら、あとはふっくらツヤツヤのご飯(はん)を炊(た)くだけ!

炊飯器の炊飯ボタンを押して米を炊く

炊飯器の炊飯ボタンを押して米を炊く

STEP 1

お米を浸水した後は、炊飯器の炊飯ボタンをON ふっくらつやつやのお米を炊きましょう。
もし鍋(なべ)や土鍋(どなべ)で炊(た)く場合(ばあい)は、火加減(ひかげん)に気(き)をつけましょう。

STEP 2

ごはんが炊き上がったら、しゃもじを使(つか)ってごはんをつぶさないように、底からそっとすくって全体(ぜんたい)を混(ま)ぜるようにします。
炊飯器の下(した)の方(ほう)は水分(すいぶん)がたまっているのでやわらかく、上(うえ)のほうはかために炊き上がるので、全体を切(き)るように混ぜることで均一(きんいつ)のおいしさになります。

ごはんが余ってしまったら時の保存方法・・・

ごはんが余ってしまったら時の保存方法・・・

もし多(おお)めに白米を炊いて保存(ほぞん)したい場合(ばあい)は、炊きあがったごはんを、熱(あつ)いうちに小分(こわ)けして冷凍保存(れいとうほぞん)しないと味(あじ)や食感(しょっかん)が落(お)ちますのでご注意(ちゅうい)を!
ラップに薄(うす)くごはんを広(ひろ)げ、やさしく包(つつ)んでから冷凍庫(れいとうこ)に入(い)れましょう。

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