あなたは日本人(にほんじん)が占(うらな)い好(ず)きなことを知(し)っていますか?
雑誌(ざっし)の巻末(かんまつ)やWEBメディア、TVのバラエティ番組でも星座占い(せいざうらない)が定番(ていばん)コーナーとしてよく掲載(けいさい)されていますし、※1上半期(かみはんき)と※2下半期(しもはんき)の運勢(うんせい)やラッキーデイ、ラッキーカラーなどをまとめた上半期占(かみはんきうらな)いや下半期占(しもはんきうらな)いは雑誌(ざっし)の人気特集(にんきとくしゅう)の1つです。また、年末(ねんまつ)になると様々(さまざま)な翌年(よくねん)の運勢(うんせい)がまとまった占い本(うらないぼん)がたくさん出版(しゅっぱん)されたり、様々な種類(しゅるい)の占(うらな)いとその結果(けっか)ばかりが載(の)った占い専門(せんもん)の雑誌(ざっし)まで存在(そんざい)します。
※1 1月から6月末までの1年の前半のこと
※2 7月から12月末までの1年の後半のこと
日本人に人気の占いの種類は?
日本人にもっともなじみ深(ぶか)い占いといえば、TVや雑誌でよく見る「星占い」と神社(じんじゃ)や仏閣(ぶっかく)にお参(まい)りした時(とき)にひく「おみくじ」です。
おみくじは、漢字(かんじ)では「御神籤(おみくじ)」と書(か)き、由来(ゆらい)はもとは政治(せいじ)や祭事(さいじ)に関(かん)する重要(じゅうよう)なことを決(き)める時(とき)に、神様(かみさま)の意思(いし)を占(うらな)うため行(おこな)われていたくじ引(び)きが始(はじ)まりとされています。
その他(ほか)には、「手相(てそう)」「姓名判断(せいめいはんだん)」「タロット」「四柱推命(しちゅうすいめい)」、そして「血液型占い(けつえきがたうらない)」や「動物占い(どうぶつうらない)」も人気(にんき)です。
- おみくじ:神社・仏閣等で吉凶を占うために引くくじ引き。占い結果は、大吉、吉、中吉、小吉、末吉、凶、大凶があり、大吉がもっとも良く、大凶がもっとも運が悪いとされている。スポットによっては、恋愛や金運などに特化したおみくじを実施する
- タロットカード:大アルカナと呼ばれるカード22枚と、小アルカナと呼ばれるカード56枚の、合計78枚のカードを使って、運勢を占う占術。恋愛運や仕事運を占う時によく使われる
- 手相:手の平に現れる線や肉付きなどの手の形態をもとに占う占術。その人の性格や才能資質、健康状態、運勢の良否を占う
- 四柱推命:もとは古代中国で生まれた占い。生まれた年、月、日、時間、の4つをもとに、性格や性質、今後の運命を占う方法
- 血液型占い:血液型をもとに性格や相性を占う占い
- 動物うらない:生年月日によって動物に分類し、人の性格や運勢、相性を占う占い
日本でも大人気!西洋占星術とは? ホロスコープって何に使うの?
日本では第二次世界大戦後(だいにじせかいたいせんご)の1961年から第1次占いブーム(易 / えき、手相 / てそう)が来(き)たことを皮切(かわき)りに、度々(たびたび)占(うらな)いブームが起(お)きており、「不景気(ふけいき)になると占(うらな)いブームが来(く)る」という言葉(ことば)が巷(ちまた)でささやかれるほどです。
なかでも、現在(げんざい)日本(にほん)で一番(いちばん)ポピュラーな占(うらな)いのひとつが「星占い」ですが、これは、誕生日(たんじょうび)から12の星座(せいざ)を割(わ)り出(だ)すだけで、自分(じぶん)の運勢(うんせい)が占(うらな)える非常(ひじょう)に手軽(てがる)な占いのこと。この占いは、太陽星座占い(たいようせいざうらない)とも呼ばれ、ホロスコープ(出生図 / しゅっせいず)をつかった星占い「西洋占星術(せいようせんせいじゅつ)」をシンプルで手軽に占いやすくしたものです。
ではここからは、西洋占星術やホロスコープとは何なのか、見ていきましょう♪
西洋占星術の星座と誕生日リスト
占星術の基本的(きほんてき)な考(かんが)え方(かた)は、「天体(てんたい)の動(うご)きが地球(ちきゅう)のあらゆる物事(ものごと)に影響(えいきょう)を与(あた)える」ということ。そのため、人間(にんげん)が生(う)まれた時点(じてん)から死(し)ぬまでの星(ほし)や惑星(わくせい)の配置(はいち)や動(うご)きが、その人の性格(せいかく)や人生(じんせい)に影響(えいきょう)を与(あた)えると考(かんが)えられています。
例えば、西洋占星術であなたの占いを行(おこな)う場合(ばあい)、占い師(うらないし)は、あなたの生年月日(せいねんがっぴ)と生(う)まれた時間(じかん)や場所(ばしょ)を聞(き)いてからホロスコープを作成(さくせい)します。そしてこのホロスコープで、星座(せいざ)と天体の位置(いち)に基(もと)づいて、その人(ひと)に様々(さまざま)なアドバイスを与(あた)えます。
ちなみに、西洋占星術や星占いで利用(りよう)される星座は下(した)のリストで調(しら)べられます。
Zodiac sign in English | Zodiac sign in Japanese | Date of Birth | Sign |
Aries | 牡羊座(おひつじざ) | 21 Mar – 19 Apr | ♈ |
Taurus | 牡牛座/ 雄牛座(おうしざ) | 20 Apr – 20 May | ♉ |
Gemini | 双子座(ふたござ) | 21 May – 20 Jun | ♊ |
Cancer | 蟹座(かにざ) | 21 Jun – 22 Jul | ♋ |
Leo | 獅子座(ししざ) | 23 Jul – 22 Aug | ♌ |
Virgo | 乙女座(おとめざ) | 23 Aug – 22 Sep | ♍ |
Libra | 天秤座(てんびんざ) | 23 Sep – 22 Oct | ♎ |
Scorpio | 蠍座(さそりざ) | 23 Oct – 21 Nov | ♏ |
Sagittarius | 射手座(いてざ) | 22 Nov – 21 Dec | ♐ |
Capricorn | 山羊座(やぎざ) | 22 Dec – 19 Jan | ♑ |
Aquarius | 水瓶座(みずがめざ) | 20 Jan – 18 Feb | ♒ |
Pisces | 魚座(うおざ) | 19 Feb- 20 Mar | ♓ |
なお、各星座(かくせいざ)に対応(たいおう)する日(ひ)は国(くに)によって異(こと)なる場合(ばあい)があります。
これは、地球(ちきゅう)は1年かけて太陽(たいよう)の周(まわ)りをまわりますが、1周する際(さい)に若干(じゃっかん)の誤差(ごさ)が生(しょう)じるためです。そのため、地理的(ぶつりてき)な条件(じょうけん)を考慮(こうりょ)すると、12星座に割(わ)り当(あ)てられていても、国によっては日付(ひづけ)が微妙(びみょう)にずれてしまうのです。
星座ごとの4つの要素と性格的な特徴
西洋占星術では、火(ひ)、土(つち)、風(かぜ)、水(みず)の4つのエレメント・要素(ようそ)があります。
12の星座は、この4つのいずれかに分類(ぶんるい)され、そのエレメントがその星座の人の性格や性質を判断(はんだん)するのにも信頼(しんらい)できるとされています。
火の星座:牡羊座、獅子座、射手座
火の星座の人(ひと)は、情熱的(じょうねつてき)で向上心(こうじょうしん)に富(と)んだ人のイメージ。好奇心旺盛(こうきしん)が強(つよ)い傾向(けいこう)があります。また、束縛(そくばく)を嫌(きら)い自由(じゆう)を好(この)むところがあり、気分屋(きぶんや)や直感的(ちょっかんてき)な一面(いちめん)も。優(やさ)しく、クリエイティブで魅力的(みりょくてき)な表現者(ひょうげんしゃ)でもあります。しかし、その反面(はんめん)、攻撃的(こうげきてき)なところもあり、気性(きしょう)が荒(あら)いために衝動的(しょうどうてき)に行動(こうどう)することもあります。
地の星座:牡牛座、乙女座、山羊座
地の星座の人は、堅実(けんじつ)で忍耐力(にんたいりょく)がある、地に足(あし)がついた人のイメージ。現実的(げんじつてき)で、規律’(きりつ)を守(まも)り、判断力(はんだんりょく)に優(すぐ)れています。常に冷静(れいせい)で、感情的になることはめったにありません。規則(きそく)正(ただ)しく安定(あんてい)した日常生活(にちじょうせいかつ)を好(この)みます。また、整理整頓(せいりせいとん)が得意(とくい)で、コツコツと仕事をこなすタイプです。
風の星座:双子座、天秤座、水瓶座
風の星座の人は、知的(ちてき)で好奇心旺盛(こうきしんおうせい)、社交性(しゃかいせい)に優(すぐ)れた人のイメージです。特(とく)に、情報感度(じょうほうかんど)が高(たか)く、人(ひと)とのつながりも大事(だいじ)にするため、コミュニケーション能力(のうりょく)が高(たか)い傾向(けいこう)があります。また、風(かぜ)に形(かたち)がなく手(て)で掴(つか)むこともできないように、一つの場所(ばしょ)に囚(とら)われず、自由(じゆう)でフットワークが軽(かる)いのも特徴(とくちょう)。たくさんの人との出会(であ)いから、知識(ちしき)や経験(けいけん)を吸収(きゅうしゅう)し結(むす)びつけて、自分(じぶん)なりのアイデアを生(う)み出(だ)すことを楽(たの)しめる人でしょう。また、感情的(かんじょうてき)に考(かんが)えるのではなく、クールで論理的(ろんりてき)な思考(しこう)から新(あたら)しいアイデアを生(う)み出(だ)す傾向(けいこう)があります。
水の星座:蟹座、蠍座、魚座
水の星座の人は、繊細(せんさい)で、女性的(じょせいてき)な優(やさ)しさや思(おも)いやりを持(も)つ人のイメージ。想像力(そうぞうりょく)豊(ゆた)かで共感力(きょうかんりょく)があります。直感的(ちょっかんてき)な性格で、芸術家肌(げいじゅつかはだ)の人が多いのも特徴(とくちょう)。他人(たにん)を気遣(きづか)い、家族(かぞく)や友人(ゆうじん)など自分(じぶん)の仲間(なかま)や味方(みかた)は非常(ひじょう)に大切(たいせつ)にしますが、嫌(きら)いな人にはまったく手(て)を差(さ)し伸(の)べません。また、気分次第(きぶんしだい)で他人(たにん)を疑(うたが)ったり、嫉妬(しっと)したりすることもあります。
日本における占いの歴史・ブームの遍歴
現在、様々な占いコンテンツが乱立(らんりつ)する日本。
実(じつ)はその歴史(れきし)は古く、3世紀半ば ~7世紀半ばの古墳時代(こふんじだい)にはすでに占いが行(おこなわ)われていたと言(い)われています。
その後(ご)、中国(ちゅうごく)から様々な占いが伝(つた)えられて普及(ふきゅう)し、8世紀には、国家(こっか)の行(い)く末(すえ)を占い、天文、暦(こよみ)づくりなどを司(つかさど)る「陰陽寮(おんようりょう)」が設(もう)けられ、安倍晴明(あべのせいめい)などの陰陽師(おんみょうじ)が多(おお)く誕生(たんじょう)します。その後も、様々な占いが流行し、江戸時代(えどじだい)には占(うらな)いが、庶民(しょみん)の間(あいだ)にも普及(ふきゅう)し始(はじ)めます。この当時から、日本人は、占い師に仕事や恋愛のことを相談(そうだん)していたようで、街角(まちかど)で庶民(しょみん)が占い師に占ってもらう光景(こうけい)も日常(にちじょう)になっていきました。
そして、現在(げんざい)定番となっている星占いや西洋占星術、タロットカードが日本人に普及したのは、第二次大戦後の昭和(しょうわ)40年に入ってから。日本では、戦後に7回占いブームが来ているといわれていいます。戦後最初のブームは、1961年(昭和36年)に『易入門(えきにゅうもん) 自分で自分の人生を切り開く法』という占い本が出版(しゅっぱん)され、大ベストセラーになったのがきっかけ。これまで、占いは占い師に見てもらうもの、というイメージがありましたが、自分(じぶん)で自分のことを占えることが話題(わだい)となりました。
そして、西洋占星術が日本でブームになるのは1970年代のこと。1969年には、日本初の女性誌(じょせいし)「平凡パンチ女性版(のちの「an・an」)」に星占いが掲載(けいさい)されこれが大ヒット!のちに朝(あさ)のニュースや女性誌の連載(れんさい)で星占いが掲載(けいさい)されるきっかけとなりました。
その後(ご)も、占いは度々ブームとなっており、現在(げんざい)は、占いの館やTV・雑誌などの占いだけにとどまらず、パソコンやスマートフォンで気軽に見られる占いサイトや、占い師によるオンライン占いが大流行中(だいりゅうこうちゅう)。占いは時代を越(こ)えて人気コンテンツであり続(つづ)けています。
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