一般的に、日本は物価の高い国と言われています。しかし、実際に物価は高いのでしょうか?また、もし日本で1か月間生活するとしたらどのくらい生活費はかかるのでしょうか?
この記事では、東京をはじめいくつかの都道府県で、一人暮らしや2人暮らしする場合の生活費に関して紹介します。新型コロナウィルス感染拡大によって、現在諸外国から日本への入国には様々な制限がありますが、留学やビジネスに関連する入国は徐々に条件が緩和されつつあります。今後3回目のワクチン接種者がさらに増加すれば、より渡航に関する水際対策も緩和されていくでしょう。生活費の大体の相場観を知ることで、次回の日本への留学や渡航に備えましょう♪
※記事の物価・情報は2022年3月時点の情報です。
日本の物価は高い?安い?ビッグマック指標で分かる日本の経済
物価を国際比較する場合、各国のハンバーガーの値段がよく使われます。
英誌「エコノミスト」では、ハンバーガーチェーン「マクドナルド」の人気メニュー「ビッグマック」の価格を指標にした世界の経済動向調査を定期的に発表しています。このビッグマック指標によれば、日本が33位390円なのに対し、アメリカは3位で669円、ユーロ圏は571円で9位、中国は442円で26位、韓国は440円で27 位となっています(※2022年1月時のデータ、1ドル=115,23円で換算)。指標内での日本の順位は世界57カ国・地域中33位。隣国の中国や韓国から大きく後れを取っています。
ちなみに、FUN! Japan対象国である、台湾、香港、タイなどと比較すると、タイは25位で443円、香港は45位325円、台湾は48位で311円となっています。
また、有名コーヒーチェーン「スターバックス」のトールラテを指標にした「スターバックス指標」でも、東京は419円で、世界76都市中36位でした(※2019年のデータ、1ドル=108.61円)。
このように比較していくと、日本の物価は欧米や中国や韓国などとと比較すると安く、物価自体はそこまで高くないと言えます。
日本での平均生活費は16万円〜24万円
では、実際に日本で生活する場合、どのくらいのコストがかかるのでしょうか?
総務省統計局が発表する「家計調査(家計収支編)令和2年(2020年)によれば、日本の平均的な生活費は、1人暮らしの場合およそ15.2万円、2人暮らしの場合約26万円と言われています。
内訳は、単身世帯は住居費が約4万円、食費約4万円、水道・光熱費約1万円、通信費約1万円、交際費・娯楽品約2万円、その他交通費や医療費、雑費など。夫婦やカップルなどの2人暮らし世帯の生活費(※世帯あたり)は、住居費約2万円、食費約8万円、水道・光熱費約2万円、通信費約1万円、交際費・娯楽品約2万円、その他交通費や医療費、雑費などです。
2人暮らし世帯の場合は一軒(一部屋)を共有して暮らすため、一人暮らしと比較して「住居費」が安く済み、「通信費」に関しても一軒分の固定回線を使用するため出費が抑えられています。
ちなみにこちらの数値はあくまでも平均です。特に、住居費に関してはどの都道府県に住むかや住むエリアによって金額がまったく異なりますので注意しましょう。
日本の各地域の1ヶ月の生活費
生活費は、住む都道府県と地域によって異なります。ここでは、外国人に人気のあるいくつか都市をピックアップし、その地域の生活費の相場を紹介します。紹介する項目は、家賃と、食費、光熱費、通信費、雑費などの重要度の高い変動費に限定しています。(※情報は2019年10月時点のもの)
東京および大都市圏の生活費
東京はエリアによって物価の差が激しいため、生活費も住むエリアによって異なります。
主に都心を指す東京23区と、23区外の郊外でも異なりますし、23区内でも都心6区と呼ばれる千代田区、中央区、港区、渋谷区、新宿区、文京区は、どのエリアも家賃相場が高く1Rの相場が7万円~8万円、対して江戸川区、葛飾区、足立区は6万円以下とリーズナブルになっており、住むエリアが変わるだけで1~2万円差があります。
ということで、住むエリアや物件によっても異なりますが、ここでは平均的な東京在住者の生活費をまとめてみました。
費用 | 単身者 | 夫婦 |
家賃 | 50,000~100,000円 | 100,000~200,000円 |
食費 | 30,000~50,000円 | 50,000~70,000円 |
水道・光熱費 | 8,000~10,000円 | 10,000~20,000円 |
通信費 | 8,000~10,000円 | 10,000~15,000円 |
その他・雑費 | 5,000~10,000円 | 30,000~60,000円 |
神戸の生活費
東京、神奈川、大阪に次いで全国家賃相場ランキング4位の兵庫県。
この兵庫県の政令指定都市として知られる神戸は、海沿いのおしゃれな街並みにショッピング&グルメスポットが集う人気エリアです。
しかし、あなたがもし神戸に住む場合、生活費は東京の都心よりは安くすむでしょう。特に家賃に関しては、神戸駅や三ノ宮駅にもアクセスしやすい須磨エリアですら1Rあたりの平均家賃が4.97万円となっていますので、より住むエリアを吟味することで生活費を抑えることが出来ます。
費用 | 単身者 | 夫婦 |
家賃 | 40,000~60,000円 | 60,000~100,000円 |
食費 | 20,000~30,000円 | 30,000~60,000円 |
水道・光熱費 | 6,000~10,000円 | 8,000~12,000円 |
通信費 | 8,000~10,000円 | 18,000~23,000円 |
雑費 | 5,000~10,000円 | 10,000~15,000円 |
福岡の生活費
総務省が2021年に発表した「第21回国勢調査」(2020年10月1日実施分)で、人口増加数・率が共に一位となった福岡福岡市。
台湾や香港からなら3~4時間で移動できてしまう福岡県の政令指定都市で、住みやすさと交通の便の高さから「住みたい街(自治体)ランキング<全国版>」の2020年、2021年で2年連続で1位を受賞しています。
福岡は、人口の多い大都市圏であるにも関わらず。東京や他の大都市圏に比べ家賃相場が安い点が特徴です。
また、物価があまり高くなく博多グルメに代表されるおいしい海の幸、山の幸がそろうため、比較的安価で生活できる点も魅力となっています。
費用 | 単身者 | 夫婦 |
家賃 | 40,000円~60,000円 | 50,000~80,000円 |
食費 | 30,000円~40,000円 | 50,000~70,000円 |
水道・光熱費 | 8,000~10,000円 | 10,000~20,000円 |
通信費 | 8,000~10,000円 | 10,000~15,000円 |
雑費 | 5,000~10,000円 | 30,000~60,000円 |
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