岡山県(おかやまけん)は日本(にほん)の中国地方(ちゅうごくちほう)にあたります。その岡山県(おかやまけん)岡山市(おかやまし)の後楽園(こうらくえん)は、全国有数(ぜんこくゆうすう)のスケールと美(うつく)しさを誇(ほこ)る日本庭園(にほんていえん)。茨城県(いばらきけん)の水戸(みと)にある偕楽園(かいらくえん)、石川県金沢(かなざわ)の兼六園(けんろくえん)と並(なら)ぶ日本三大名園(にほんさんだいめいえん)の一(ひと)つとして知(し)られる、優雅(ゆうが)で美(うつく)しい庭園(ていえん)です。園内(えんない)には歴史的(れきしてき)建造物(けんぞうぶつ)が残(のこ)され、趣(おもむき)のある風情(ふぜい)。春(はる)は桜(さくら)、夏(なつ)は新緑(しんりょく)、秋(あき)は紅葉(こうよう)、冬(ふゆ)は雪(ゆき)と四季折々(しきおりおり)の景観(けいかん)が美(うつく)しく、夜(よる)には庭園全体(ていえんぜんたい)がライトアップされるなど、魅力的(みりょくてき)なイベントも頻繁(ひんぱん)に開催(かいさい)されています。
岡山県の後楽園について
岡山後楽園(おかやまこうらくえん)は、1687年に岡山藩(おかやまはん)の2代目(にだいめ)藩主(はんしゅ)・池田綱政(いけだ つなまさ)の命(めい)で庭園(ていえん)づくりが始(はじ)まり、1700年に一旦(いったん)完成(かんせい)、その時代(じだい)ごとの統治者(とうちしゃ)によって手(て)を加(くわ)えられてきました。
園内(えんない)は、広(ひろ)い芝生(しばふ)や池(いけ)、築山(つきやま)、茶室(ちゃしつ)が園路(えんろ)や水路(すいろ)で結(むす)ばれた※回遊式庭園(かいゆうしきていえん)。
そのため、歩(ある)きながら日本(にほん)ならではの景観(けいかん)を存分(ぞんぶん)に楽(たの)しめます。また、後楽園は国(くに)の特別名勝(とくべつめいしょう)に指定(してい)される岡山を代表(だいひょう)するスポットです。
※園内を一周し景観を観賞するようにつくられた庭園
岡山後楽園のおすすめポイント
日本を代表する日本庭園のひとつ、後楽園。その広い園内には様々(さまざま)な見(み)どころがあります。
その一つが、園路や水路で結ばれた美しい景観!後楽園は、全長(ぜんちょう)約(やく)640mの「曲水(きょくすい)」が園内を巡(めぐ)り、池(いけ)や滝(たき)となって流(なが)れており、美(うつく)しい景色(けしき)を作(つく)り上(あ)げています。
園内には、藩主(はんしゅ)の邸宅(ていたく)のリビングにあたる「延養亭(えんようてい)」や「能舞台(のうぶたい)」などの日本らしい建物(たてもの)も。通常(つうじょう)は非公開(ひこうかい)ですが、延養亭は年2回特別公開をおこなっており、能舞台(のうぶたい)では公演なども開催されています。
岡山の後楽園で日本茶を楽しむ
広(ひろ)い園内(えんない)を散策(さんさく)すると途中(とちゅう)で休憩(きゅうけい)したくなるもの。後楽園は、福田茶屋(ふくだちゃや)や、さざなみ茶屋、城見茶屋(しろみちゃや)など、園内に複数(ふくすう)のお茶屋さんがあり、美しい景色を眺めながら 飲(の)み物(もの)やスイーツを楽しむことができます。
なかでもおすすめなのが、福田茶屋の抹茶(まっちゃ/Macha)と岡山名物・きび団子(だんご)のセット。さざなみ茶屋では、後楽園で採(と)れた梅(うめ)の実(み)で作(つく)った梅ジャムのソフトクリームも食(た)べられます。岡山のご当地グルメでは、城見茶屋で食べられる手延(ての)べうどんもおすすめなので、次回(じかい)観光(かんこう)する際(さい)にはぜひ試(ため)してみてはいかがでしょうか?
桜に紅葉...後楽園の四季を彩る花々
春(はる)は桜(さくら)やつつじ、5月(がつ)中旬(ちゅうじゅん)から初夏(しょか)にかけてシャクヤクやハナショウブ、秋(あき)は紅葉(こうよう)、冬(ふゆ)のツバキなど、季節ごとに様々な花(はな)を鑑賞(かんしょう)できるのも大(おお)きな魅力(みりょく)です。
例(たと)えば、3月下旬()~4月上旬にかけて280本以上の桜が咲き誇る様子は圧巻!また、6月には、80品種3,000株以上の花菖蒲(はなしょうぶ)が一度に咲(さ)き誇(ほこ)ります。
また、例年(れいねん)7月の第1日曜日(にちようび)には、神聖(しんせい)な蓮(はす)の花(はな)が咲(さ)きますが、その開花を鑑賞(かんしょう)できる「観蓮節(かんれんせつ)」というイベントも。早朝4時に開園し、明け方に咲くハスを鑑賞するというイベントで、岡山後楽園ならではの風情(ふぜい)と絶景(ぜっけい)を楽(たの)しめます。
岡山後楽園 幻想庭園 - 昼とは一味違う夜間のライトアップ
岡山後楽園では、普段から様々なイベントが開催されています。
例えば、庭園全体がライトアップされる「幻想庭園(げんそうていえん)」。これは、春(はる)・夏(なつ)・秋(あき)に開催される夜(よる)の特別開園イベントです。園内がライトアップされ、春は桜、夏は和傘やぼんぼり、風鈴(ふうりん)、秋は紅葉が闇夜に浮(う)かび上(あ)がる様子(ようす)は情緒(じょうちょ)たっぷり。日本らしい美(うつく)しい景色(けしき)に誰(だれ)もが魅了(みりょう)されることでしょう。
他(ほか)にも、茶室(ちゃしつ)などふだんは非公開(ひこうかい)の建物(たてもの)の公開や、庭園内で飼育(しいく)されているタンチョウの園内散策イベントなどもあり、年間(ねんかん)通(つう)じて楽(たの)しめます。
Spot information
- 岡山後楽園
- 住所:岡山市北区後楽園1-5
- アクセス:JR岡山駅後楽園東口バスターミナル1番乗り場から乗車し、直通バスで約10分。または、JR岡山駅から市内電車東山行きで4分移動し、「城下」下車後徒歩10分。
もっと日本の名所旧跡について詳しく知りたい人はこちらもチェック
【日本の名城】まずは国宝5城から♪(前編)
https://www.fun-japan.jp/jp/articles/12529
【日本の名城】まずは国宝5城から♪(後編)
https://www.fun-japan.jp/jp/articles/12530
【日本の名城】時代を超えて魅了される現存天守12城 前編
https://www.fun-japan.jp/jp/articles/12578
【日本の名城】夜も魅力を放つ「日本三大夜城」
https://www.fun-japan.jp/jp/articles/12623
金沢(KANAZAWA):金沢城の城下町として繁栄した北陸の人気スポット
https://www.fun-japan.jp/jp/articles/10358
世界遺産・白川郷の絶景冬景色!ライトアップに温泉など、この時期ならではの旅を満喫しよう
https://www.fun-japan.jp/jp/articles/9945
Comments