京都・嵐山の紅葉の名所 天龍寺

  • Oct 23, 2023
  • Oct 13, 2023
  • Asami Koga

Tenryuji Temple in Arashiyama, Kyoto

臨済宗大本山「天龍寺」は、京都嵐山を代表する禅寺で、美しい庭園と天井画で有名。1994年に清水寺、金閣寺、東寺、二条城などと並んで世界遺産に登録され、日本のみならず世界中から観光客が訪れる人気スポットとなっています。本記事では、天龍寺の歴史や見どころを余すところなく紹介します!

京都の世界遺産・天龍寺の見どころは曹源池庭園と雲竜図!

About Tenryu-ji Temple Kyoto

天龍寺は、室町幕府初代将軍・足利尊氏によって、後醍醐天皇の冥福を祈るため、暦応2年(1339年)に創建した禅寺です。

室町時代には京都にある五つの禅宗寺院の中でも格の高い「京都五山」の第一位とされていました。寺の歴史の中では、度重なる火災に見舞われ(その数なんと8回!)、現存する建物の大半は明治・大正時代に再建されたましたが、曹源池庭園(そうげんちていえん)は約700年前の夢窓国師作庭当時の面影をとどめています。

春は枝垂桜・夏は新緑・秋は紅葉・冬は雪と、日本ならではの四季の絶景は思わず息をのむほど!日本で最初の史跡・特別名勝指定でもあります。

また、もう一つの見どころは、法堂(はっとう)天井の「雲龍図」。現在描かれているのは、有名な日本画家、加山又造(1927~2004)によって手掛けられたもの。どこから見ても睨まれているように見える見事な「八方睨みの龍」が描かれています。

ちなみに、移築当時は明治期に活躍された鈴木松年画伯の雲龍図が描かれていましたが、損傷が激しく、現在ではその一部が保存されており、毎年2月に大方丈にて一般公開されています。

天龍寺曹源池庭園について

About Tenryu-ji Temple Garden, the Sogenchi Teien

天龍寺の庭園は、正式には曹源池庭園と呼ばれ、日本初の歴史的名勝に指定されています。嵐山や亀山の雄大な自然を背景に、白い池や滝が園路に沿って美しく配置されており、四季によって雰囲気が変化するのも魅力。

特に、見どころは、曹源池(そうげんち)中央の手前にある巨岩からなる龍門瀑(りゅうもんばく)。滝を泳ぎ登った鯉だけが龍になれるという禅の理念を石組みで表現したものです。

天龍寺から竹林の小径へのアクセス

Tenryu-ji Temple to Bamboo Groves

天龍寺には庭園受付、庫裏受付、北門受付、法堂受付の4ヶ所があります。

そのうち、自然の傾斜に沿って作られた庭園・百花苑の先にある北門は嵯峨野の人気スポット「竹林の小径(竹林の道)」へと続いています。竹林の小径は京都を代表する人気スポットのひとつで、高さ5~10メートルにもなる青竹が約400メートルにわたって生い茂る様子は情緒たっぷり。5月から6月の新緑シーズンは、風が吹くたびに竹のざわめきが聞こえてくる。

この竹林の道を抜けた先に、常寂光寺や二尊院もあるので、天龍寺拝観と合わせて参拝するのがおすすめです。

天龍寺の拝観時間と拝観料について

Tenryu-ji Temple Hours and Admission Information

庭園の拝観時間は8:30~17:00(庭園受付・北門受付)

入園料は庭園(曹源池・百花苑)500円、諸堂拝観料300円(庭園拝観料とは別。イベント開催時は拝観休止日あり)。

法堂の「雲龍図」の拝観は別途500円(上記通常参拝料とは別)。開館時間は9:00~16:30(16時30分 [受付終了16時20分])で、土曜日・日曜日・祝日のみ公開されています(春夏秋は毎日公開期間あり)

京都駅から天龍寺へのアクセス

Access from Kyoto Station to Tenryu-ji Temple

市バス「嵐山天龍寺前」からのアクセスが最寄だが、嵐山観光しつつアクセスするなら、JR嵯峨野線、京福電鉄嵐山線、阪急電車などの利用が便利。その他、市バス「嵐山天龍寺前」などバスでもアクセスが可能です。

Spot information

  • スポット名:天龍寺
  • 住所 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
  • アクセス:京福電鉄嵐山線 嵐山駅からすぐ、JR嵯峨野線 嵯峨嵐山駅から徒歩約13分、阪急嵐山駅から徒歩約15分。

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