大阪京都をはじめとする日本の関西地方。複数県を周遊する観光客に向けたお得な乗車券がいくつも販売されている中、2024年3月からは「スルッとKANSAI KANSAI RAILWAY PASS」(以下「KANSAI RAILWAY PASS」)が新たにラインナップに加わる。

対象の鉄道路線が乗り放題になるほか、様々な施設で特典も受けられる「KANSAI RAILWAY PASS」。当記事では基本情報から、おすすめの使い方まで解説。これから関西地方を訪れる予定の人、ぜひ最後まで読んでみてください!

💡「KANSAI RAILWAY PASS」のご購入はこちらから:

※当記事に登場する情報はすべて2024年3月執筆時のものです。最新情報は事前に公式サイトなどをご確認ください。
※記事内の記載金額はすべて大人1名の一般料金です
※記事で紹介した商品を購入したり予約をしたりすると、売上の一部がFUN! JAPANに還元されることがあります。

大阪や京都などで使える「KANSAI RAILWAY PASS」とは?

大阪や京都などで使える「KANSAI RAILWAY PASS」

大阪京都奈良和歌山兵庫滋賀の対象鉄道路線・指定区間が乗り放題となる企画乗車券として、2024年3月から「スルッとKANSAI RAILWAY PASS」(以下「KANSAI RAILWAY PASS)が訪日観光客を対象に新たに発売される。

「2dayチケット」(大人5,600円、小児2,800円)または「3dayチケット」(大人7,000円、小児3,500円)から選べ、有効期間内であれば連続していなくても利用可能であることが最大の特徴。自動改札機に通すだけで乗車できるため、一枚を持っていれば交通費を気にせずに移動できる上、乗り換え時に各鉄道路線の切符を購入する手間が省けるのも嬉しいポイント。

💡2016年から販売され続けてきた「スルッとKANSAI KANSAI THRU PASS(KTP)」は2024年3月31日をもって販売終了し、2024年5月31日が最終有効日となる。2024年4月以降の購入を検討している人は、「KANSAI RAILWAY PASS」を買っておこう。

「KANSAI RAILWAY PASS」を使えば、南海電鉄やOsaka Metroなどが乗り放題に!

「KANSAI RAILWAY PASS」の対象鉄道路線

「KANSAI RAILWAY PASS」の最大の特徴は、Osaka Metroや近畿日本鉄道など、19社の鉄道会社の指定路線を網羅していること。なんば駅、梅田駅、京都駅、近鉄奈良駅などの主要駅に乗り入れる路線はもちろん、関西国際空港(KIX)・関西空港駅発着の南海電鉄空港線(特急ラピート※、空港急行、普通)も適用対象に含まれている。

※別途特急料金520円がかかります

要注意なのが、JR各線は「KANSAI RAILWAY PASS」の適用対象外ということ。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン🄬(USJ)につなぐJRゆめ咲線や、大阪都心部を走る大阪環状線、または関西国際空港大阪方面を結ぶ関空快速などを利用する場合は、別途料金が必要となる。

「KANSAI RAILWAY PASS」の対象鉄道路線例


対象鉄道路線
停車駅例
Osaka Metro

全線

※夢洲駅開業後はコスモスクエア駅~夢洲駅を除く

大阪

梅田駅、
心斎橋駅、
なんば駅、
新大阪駅 など

近畿日本鉄道

難波線、
大阪線、
奈良線 など全15路線

大阪

大阪難波駅、
大阪阿部野橋駅 など

京都

京都駅、
十条駅 など

奈良
近鉄奈良駅 など

阪急電鉄
全線

大阪

大阪梅田駅、
十三駅 など

京都

京都河原町駅、
嵐山駅 など

兵庫

神戸三宮駅、
高速神戸駅 など

阪神電気鉄道
全線

大阪

大阪難波駅、
大阪梅田駅 など

兵庫

神戸三宮駅、
高速神戸駅 など

南海電鉄
全線

大阪

なんば駅、
堺駅、
関西空港駅 など

和歌山

和歌山市駅、
高野山駅 など

京都市営地下鉄
全線

京都

京都駅、
烏丸御池駅 など

上記のほか、神戸市営地下鉄、神戸電鉄、比叡山鉄道(坂本ケーブル)や叡山電鉄なども乗り放題の対象となる。詳しい情報は「スルッとKANSAI」公式サイトからご確認ください。

大阪城天守閣も京都タワーも!「KANSAI RAILWAY PASS」の特典が受けられる観光スポット

大阪・大阪城、京都・京都タワー
(左)大阪・大阪城(右)京都・京都タワー

「KANSAI RAILWAY PASS」のもうつの特徴は、当日利用した乗車券を提示するだけで、沿線の約200の施設で特典や優待を受けられること。

ラインナップには観光施設、物販店舗、神社仏閣など、関西地方を代表する定番スポットが多数含まれており、入場料金の割引を受けたり、ノベルティをもらったりするなど、特典は施設によって様々。うまく活用すれば、関西旅行をより充実させること間違いなしだよ!

奈良・春日大社 中門・御廊、滋賀・比叡山延暦寺
(左)奈良・春日大社 中門・御廊 (右)滋賀・比叡山延暦寺 

©比叡山延暦寺

「KANSAI RAILWAY PASS」の優待が受けられる代表的な施設は以下の通り(2024年3月現在)。

都道府県優待施設例
特典・優待
大阪
  1. 大阪城天守閣
  2. 梅田スカイビル・空中庭園展望台
  3. 天保山大観覧車
  1. 入場料60円OFF(600円→540円)
  2. 入場料10% OFF(1,500円→1,350円)
  3. 一般券100円OFF(900円→800円)
京都
  1. 京都タワー
  2. 平等院
  1. 入場料50円OFF(900円→850円)
  2. 記念品の無料進呈
兵庫
  1. 姫路城
  2. 有馬温泉 太閤の湯
  1. 入場料20% OFF(1,000円→800円)
  2. 入館料割引
    【平日】500円OFF(2,750円→2,250円)
    【土・日・祝日】500円OFF(2,970円→2,470円)
    【特定日】500円OFF(3,300円→2,800円)
    ※別途入湯税75円かかります
奈良
  1. 春日大社
  2. 興福寺 
  1. 団体料金扱い
    【国宝殿】100円OFF(500円→400円)
    ※大人のみ割引
    ※但し、特別展の場合は料金に変動あり
  2. 国宝館および東金堂の拝観料団体料金扱い
    【国宝館】100円OFF(700円→600円
    【東金堂】50円OFF (300円→250円)
    ※特別公開は除く

滋賀
  1. 日吉大社
  2. 比叡山延暦寺
  1. 入苑協賛料50円OFF(500円→450円)
  2. 【東塔・西塔・横川共通券】200円OFF(1,000円→800円)
    【国宝殿(宝物館)拝観料】100円OFF(500円→400円)

和歌山
  1. 和歌山城天守閣
  2. 総本山金剛峯寺
  1. 入場料110円OFF(410円→300円)
  2.  拝観料20% OFF
    【金剛峯寺】1,000円→800円
    【根本大塔】500円→400円

「KANSAI RAILWAY PASS」はどんな観光客におすすめ?

「KANSAI RAILWAY PASS」の販売価格を日割り計算すると、「2dayチケット」は1日あたり2,800円、「3dayチケット」は1日あたり約2,333円となる。県をまたいでの長距離移動や、関西国際空港から目的地までの移動が組み合わさった日などに、このパスを利用すると最大限に活用できることだろう。

行き先までの交通費を調べる際に役立つのが、「NAVITIME、「駅探」、「Yahoo!路線情報」などの乗り換え案内サイトやアプリ。出発駅や到着駅などを入力すれば、最適なルートと利用鉄道路線の案内が表示されるので、鉄道移動のプランを立てるのに強い味方だ。

「KANSAI RAILWAY PASS」の購入場所と販売詳細

「KANSAI RAILWAY PASS」の購入場所と販売詳細
  • 販売価格:
    【2dayチケット】大人5,600円、小児2,800円
    【3dayチケット】大人7,000円、小児3,500円
  • 発売期間:2024年3月1日(月)~2025年3月31日(月)
  • 有効期間:2024年4月1日(月)~2025年5月31日(土)
    ※日本国外では前売りとして2024年3月1日(金)より引換用バウチャーを発売。引換は2024年4月1日(月)より可能
  • 発売場所:
    【日本国内】Osaka Metro 案内カウンター(なんば駅)、Osaka Metro 定期券発売所(梅田駅、なんば駅、天王寺駅)、関西ツーリストインフォメーションセンター(関西国際空港、京都タワー)、南海関西空港駅 など
    ※日本国内の発売場所で購入の場合はパスポートを提示する必要があります
    【日本国外】各国の旅行代理店
  • 公式サイト:https://www.surutto.com/kansai_rw/en/index.html

💡「KANSAI RAILWAY PASS」のご購入はこちらから:

Index