どこに住んでいても、他の人々との日常のコミュニケーションに挨拶が欠かせません。日本でも同様です。日本に住もうと、留学しようと、旅行しようと、日本語で適切なあいさつを理解する必要があります。

そのため、今回、FUN! JAPANの編集チームは、様々な面で使える基本な日本語のあいさつを紹介します。そして、実際に日本の人と交流があれば、その挨拶の言葉を言ってみましょう。

「お誕生日おめでとうございます」

日本では、お祝いの際には心からの言葉や日頃からの感謝の気持ちを表すことが大切です。

しかし元々誕生日をお祝いする習慣がありませんでした。海外では、誕生日は神の生誕を祝う日とされています。イエス・キリストの生誕を祝う「クリスマス」のように宗教的な意味合いが強いものです。

日本で現在のような誕生日をお祝いする習慣が定着したのは、昭和25年に「年齢のとなえ方に関する法律」を施行した以降のことです。

お誕生日を祝う際の日本語フレーズ&カジュアルな言い方と丁寧語での言い方

日本語でのお誕生日を祝う際のフレーズはどなたに言うのか、どんな状況なのか、カジュアルな言い方と丁寧語かあります。

  • お誕生日おめでとう 。(Otanjoubi omedetou→カジュアルの言い方で友人同士、親から子供に言うフレーズ。)
  • お誕生日おめでとうございます。(Otanjoubi omedetou gozaimasu →丁寧語、誕生日カードを送る時のフレーズ)
  • おめでとう!(Omedetou →カジュアル、親友、兄弟、家族に言うフレーズ)

「お誕生日おめでとう」の挨拶と一緒に送るフレーズ

日本の人は昔から郵送でお祝いカードや手紙を送ることが一つの習慣です。お誕生日のお祝いのカードを送る時には、次の文章もよく使われています。

  • 「素晴らしい1年になりますように!/Subarashii ichinen ni narimasu you ni」→ 今後の一年は素晴らしい一年になる願いの意味を持っています。
  • 「健康で幸せな1年をお過ごしください!/ Kenko de shiawasena ichinen wo osugoshi

kudasai」→ 今後の一年は無事で幸せ、そして健康で過ごすようの願いの意味を持っています。

・「心から幸せを願っています!/ Kokoro kara shiawase wo negatte imasu」→ 心の底から幸せのお祈りの願いの意味を持ています。

「いただきます」

「いただきます」は日本の礼儀や文化に深く根ざしており、食事の際のマナーや相手への尊敬を示すために大切にされています。

「いただきます」は、日本語で食事を始める前に言われる一般的な表現であり、食事の前の感謝の意を示す言葉です。この言葉は、食べ物を頂くことに対する謙譲語表現 *1 であり、神様・相手に感謝の気持ちを示すために言います。この表現は日本の文化において非常に重要で、食事の際に他人や自然に感謝の気持ちを表す一環として使われます。

やり方は食卓につく前や料理が供される前に「いただきます」と言って、食事を始める前に感謝の意を表します。

謙譲語表現 *1:謙譲語とは、敬語の一つで、話し手が自分や自分の側にあると判断されるものに対して、へりくだった表現をすることで、相対的に相手や話中の人に対して敬意を表す言葉です。

「ごちそうさま」

「ごちそうさま」は「いただきます」の反対で、食事は終わる時に言います。漢字で書くと「御馳走様」です。昔は今のように冷蔵庫もスーパーマーケットもありませんから、食材を揃えるのは大変なことでした。漢字の「馳走」は走りまわるという意味で、食事を出してもてなすために奔走する様子をあらわしています。

やがて、丁寧語の「御」をつけた「御馳走」にもてなすという意味が含まれるようになり、贅沢な料理をさすようにもなりました。

そして、ごちそうさまの表現の仕方も様々あります。それは「ご馳走様」、「ご馳走様です」と「ご馳走様でした」です。

「ご馳走様」は一般の家庭内で使っています。食卓で家族が揃ってお食事時には食べ終わると料理を作ってもらった人に感謝の気持ちで表します。そして「ご馳走様です」は、食べる前に使うことが多く、食事を提供してくれた人に対して感謝の気持ちを表します。また、おごりを受けた際にも使われます。

「ご馳走様でした」は、食べ終わった後に使うことが多く、食事を提供してくれた人に対して感謝の気持ちを表します。それも、おごりを受けた際にも使われます。

どちらの表現も敬語であり、相手に対する敬意を示す言葉です。

「ごちそうさま」に対しての返事は「お粗末様・おそまつさま」と言います。提供したものに対してへりくだる表現」であり、「たいしたものでなく、申し訳ない」という意味が含まれます。

「ただいま」

「ただいま」と「おかえり/おかえりなさい」は、日本語で家庭や友人、家族などの親しい関係者との日常的なコミュニケーションでよく使われる表現です。以下にそれぞれの意味と使い方を説明します。

「ただいま」は、家に帰ってきたときに使う表現です。

例文:

  • ただいま、学校から帰ってきたよ。 (Tadaima, gakkou kara kaette kita yo.)

「おかえりなさい」

「おかえりなさい」は「ただいま」の挨拶に対する返答として使われます。帰宅した人に対して、歓迎の意を表す言葉です。家族や同居人が「ただいま」と言ったら、家にいる他の家族や同居人が「おかえり」と返します。これによって、帰宅した人を歓迎し、家庭の温かい雰囲気を表現します。

例文:

  • おかえり!外は暑かったでしょう (Okaeri! Soto wa atsukatta deshou)
  • おかえりなさい。あ!今日は早いですね (Okaeri nasai. A!Kyou wa hayai desu ne)

「いってきます」

「いってきます」&「いってらっしゃい」は「ただいま」と「おかえり」の逆のシチュエーションの日本語の表現です。以下にそれぞれの意味と使い方を説明します。
「いってきます」は家を出るときに使われます。出かける人が自宅を離れる前に、家族や同居人に対して言います。

例文:

  • 学校にいってきます! (Gakkou ni ittekimasu!)

「いってらっしゃい」

「いってらっしゃい」は「いってきます」に対する応答として使われます。

例文:

  • いってらっしゃい、気をつけてくださいね! (Itterasshai, ki wo tsukete kudasai ne!)


いかがでしたか?すべてのフレーズをマスターになって、訪日中に日本人に話してみてはいかがでしょうか?

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